本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

処女の勝利?

『精神について』の一次校正も残り100頁を切り、もうすぐ終わり。昨日は、朝食と夕食をつくった他は、一日中家で校正をしていた。 『精神について』の一次校正も100頁を切った さて、昨日校正していたなかに、「Quel homme … ne préféreroit pas la palme de…

手抜き風パエリアに挑戦

今日は一日中翻訳の校正をしていたので、夕食は、さっとつくれる<手抜き風パエリア>にした。 どこが手抜き風かと言えば、要するに、近所のスーパーであたためればすぐに食べれる出来合いのパエリアを買ってきて、ただしそれだと具材が少なくてさみしいので、…

人物名の誤植を見つける

本日は日曜日だが、作業が遅れているので、今日も『精神について』の校正。今校正しているのは第四篇のなかの「繊細な精神と強い精神について」という章で、その終わりにカルト―師(abbé Cartaut)という人物の文章からの引用がある。ゲラでこの人物についての…

アイスラー『ドイツ交響曲』の日本初演を聴く

10月17日(火)は、サントリーホールで読売日本交響楽団の定期演奏会を聴いた。曲目はヒンデミットの『主題と変奏<4つの気質>』とアイスラーの『ドイツ交響曲』。目玉は2曲目の『ドイツ交響曲』で、当日が日本初演だ。 10月17日、アイスラーの『ドイツ交響曲』…

広島・京都旅行記⑥ーー大学で翻訳出版の打ち合わせ

10月3日(火)、広島・京都旅行の最終日だ。 進々堂のモーニングで腹ごしらえ この日はまずホテル近くの東洞院にある京都のパン屋・進々堂のモーニングで腹ごしらえ。ホテルモントレに泊まり、進々堂のモーニングを食べると、「ああ、京都に来たなあ」という気…

広島・京都旅行記⑤ーー祇園の割烹料理に大満足

京都の宿泊先は、烏丸六角のホテルモントレ。このホテル、豪華というよりはシックな感じで宿泊料も比較的安いので、私はとても好きなのだが、ここ数年外国からの観光客が増えたせいかまったく予約できず、投宿するのは久しぶり。 https://www.hotelmonterey.…

広島・京都旅行記④ーー櫓櫂舟で海上から厳島神社を観る

原爆ドームを見たあとは、ドーム前の駅から広島電鉄の市街電車で宮島口に向かった。 フェリーで宮島に向かった ここでフェリーに乗り換えると、すぐに宮島に着いた。しかし宮島に着くと、連れはここまでの移動で疲れたというので、フェリーの発着所で待って…

広島・京都旅行記③ーー広島城と原爆ドームを見る

10月2日(月)、旅行を開始して3日目、リーガロイヤルホテル客室の窓から眺めると広島は好天だ。 リーガロイヤルホテルの客室窓から見た広島市内 この日はっきりした予定は特に立てていなかったのだが、広島に来たのが初めてなので、原爆ドームと宮島だけはな…

広島・京都旅行記②ーー断水ではらはらしながら展覧会オープン

10月1日(日)、いよいよ展覧会オープンだ。瀬戸内海の朝焼けを見ながらさわやかに目を覚ましたのだが、良かったのはここまで。洗面で蛇口をひねっても水が出ず、問い合わせてみると、宿泊施設や美術館を含む一帯がすべて断水しているという。 瀬戸内海の朝焼…

広島・京都旅行記①ーー東京から4時間かけて広島に

昨日、広島~京都の旅行から戻った。3泊4日の旅程で、私としてはまあ大旅行だ。その様子を、何回かに分けて、ご報告してみようとおもう。 9月30日(土)出発。今回の旅行の主役は某美術館の展覧会出展者で、私はその案内役のような感じだ。ただその出展者が高…

広島・京都旅行記⓪ーー今日から久々の国内旅行

明日(10月1日)から広島県の某美術館である展覧会が開催されることになり、私もその準備作業にかかわったので、開催に立ち会うため、今日から広島に行くことになった。広島に行くのは初めてで、今から楽しみだ。 久々の旅行で楽しみ また、広島に行った帰りに…

校正と展覧会準備でくたくた

今月は、『精神について』の大量の校正をかかえてそれだけでも大変だったのだが、それに加えて、美術関係で、ある展覧会の臨時の仕事が入り、両方をこなすのに四苦八苦した。校正作業はかなりの集中が必要なのだが、展覧会の方は、随時返信待ちの連絡が入る…

アルバイトの出勤日を減らす申し入れ

今日は新宿にある私のアルバイト先に、10月から出勤日を減らして欲しいと申し入れた。私の現在の出勤は週4日、それを週3日にして欲しいという申し入れだ。月4万円程度の減収になるので痛いのだが、今かかえている自分の翻訳の校正をとどこおりなく進めようと…

死ぬ気で校正しないと間に合わない!?

8月末、古都の大学から『精神について(仮題)』の初校ゲラが届いた。かなり厚くなるのは翻訳段階から分かっていたのだが、届いたゲラは750頁もある!? 7月に大学から送られてきたメールでは、7月末か8月7日までに初校を出力とあったので、作業がかなり遅れてい…

キルタンサスの一番花が開花

南アフリカの球根植物キルタンサス(Cyrtanthus)の一番花が開花した。 キルタンサスの一番花が咲いた 咲いたのは<パッショネイト・キング>という名の園芸品種。花は、濃いオレンジ~赤の強烈な色だが、形はわりとすっきりしている。今日はまだ最初の花が咲き…

小球根植物ポリクセナを植え替え

暑い日が続いているが、早いもので、あと数日で9月だ。今年はアルバイト以外に校正その他で例年になくあわただしく、当面この忙しさから解放されそうにもない。毎年9月に入ると、春に咲く植物たちの植え付け、植え替えで忙しくなるのだが、今年はじっくり時…

人道主義について考えさせられる映画『シモーヌ』

昨日は新宿武蔵野館でフランス映画『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』(オリヴィエ・ダアン監督、2022年作品)を鑑賞した。フランス保健大臣、欧州議会議長などを歴任したシモーヌ・ヴェイユ(1927年~2017年)の生涯を描き、昨年フランスで大ヒットした…

リアルでありながら非現実的な『ルブリンの魔術師』

ユダヤ人の作家アイザック・バシェヴィス・シンガーの小説『ルブリンの魔術師』(大崎ふみ子訳、吉夏社、2000年)を読んだ。 作品全体は非常にリアリスティックな書き方なのだが、それを極端につきつめたためにかえって非現実的な感じのする、独自の作風の作品…

アルバイトをはじめて1年経過

新宿での現在のアルバイトを始めてから、早いもので1年たった。 新宿でアルバイトを始めて1年たった 現在の職場は、同じ会社から派遣された約50人のスタッフが5つのチームに分かれて仕事をしており、私のチームも約10人で構成されている。 仕事の内容にはほ…

残り物には福がある

今日は夕食の締めに、一昨日飲み残したルロワの赤ワイン、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュを飲んだ。一昨日は食事の流れのなかでこのワインを飲んだし、すでにシャンパンやシャブリを空けていたのでけっこう酔いがまわっており、ルロワをじっくり味わう…

ポーランドの国民的叙事詩『パン・タデウシュ』を読む

ポーランドの国民的詩人・作家アダム・ミツキエヴィチ(1798年~1855年)の長篇叙事詩『バン・タデウシュ』(工藤幸雄訳、講談社文芸文庫、1999年)を読んだ。ミツキエヴィチの代表作であるのにとどまらず、19世紀ポーランド文学の最高傑作の一つとされ、現代で…

ストレス解消には料理づくりが一番!?

11日から13日まで、アルバイトが世間並みに3連休なので、昨日は親しい友人たちを招いて、寓居で暑気払いのホームパーティを開いた。 ホームパーティは久しぶりなので、昼からしっかり準備。 招待したのが若者たちなのでメインはガッツリ肉料理にすることにし…

「ビビった!」

私の現在のアルバイト先は外国人の来訪者が多く、フランス人が来ると私が対応しているのだが(英語圏のときはみんなで対応)、先日、その来訪者の一人から、対応へのお礼にとエッフェル塔のキーホルダーをもらった。ありふれた土産品で高価なものではなさそう…

王寺賢太の『消え去る立法者』を読む

王寺賢太の『消え去る立法者 フランス啓蒙における政治と歴史』(名古屋大学出版会、2023年)を読み終えた。18世紀のフランス啓蒙思想を代表するモンテスキュー(1689年~1755年)、ルソー(1712年~78年)、ディドロ(1713年~84年)の政治的テクストを精読し、そこ…

アーチャー『レンブラントをとり返せ』を読む

ジェフリー・アーチャー(1940年生)の小説『レンブラントをとり返せ ロンドン警視庁美術骨董捜査班』(2020年、戸田裕之訳、新潮文庫)を読み終えた。大作「クリフトン年代記」を書き上げたアーチャーが、次のシリーズ物として執筆した<ロンドン警視庁>物の第一…

ボンゴレ・スパゲッティで安く簡単に朝食

スーパーでアサリが安かったので、今朝はそれを使ってボンゴレ・スパゲッティをつくった。 ボンゴレ・スパゲッテイにバジルをトッピング いつもは調理する手間を省くため玉ネギとシメジをさっと炒めて、それにアサリを加えてそのままワイン蒸しにするのだが…

お向かいさんからグラタンのサプライズ・プレゼント

今日は寓居の向かいに住んでいる音楽一家Yさんの奥さんCさんの誕生日。 Cさんはアメリカ人で日本での友達も少ないかなとおもって、アルバイトの帰りに新宿でささやかなプレゼントを買って帰った。ケーキにしようかともちょっと考えたのだが、逆に日本のもの…

<人間>不在?の『ロスノフスキ家の娘』

ジェフリー・アーチャー(1940年生)の4作目の小説『ロスノフスキ家の娘』(1982年、永井淳訳、新潮文庫)を読み終えた。 この作品の主人公は前作『ケインとアベル』の主人公アベル・ロスノフスキの一人娘フロレンティナ・ロスノフスキ。彼女の生い立ち、結婚及…

構成は工夫しているが大味な『ケインとアベル』

ジェフリー・アーチャー(1940年生)の3作目の長編小説『ケインとアベル』(1981年、永井淳訳、新潮文庫)を読んだ。1906年4月の同日に生まれたという設定のヴワデク・コスキェヴィチとウィリアム・ケインの二人の男の人生が交錯する様を描いた長編で、作品タイ…

『レコード芸術』廃刊に時代の変化を思う

クラシック音楽の録音評を中心にした月刊誌『レコード芸術』(音楽之友社)が6月に休刊(実質廃刊)した。私は最近ようやくその最終号を入手したが、以前と比べて、かなり薄くなっている。 『レコード芸術』最終号 同誌は1951年創刊で71年の歴史があるが、1951年…