本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

記述の古さを感じさせない新書版『戊辰戦争』

佐々木克『戊辰戦争 敗者の明治維新』(中公新書、1977年)を読んだ。今年私が読んだ戊辰戦争関係の本のなかでは一番古く、その後のさまざまな本の記述の原点の一つになっていると考えられる本だ。執筆年代が古く、しかも新書なので盛り込める内容が量的に限定…

おもしろくておもしろくなかった佐藤賢一の『遺訓』

『遺訓』(佐藤賢一、新潮文庫、2021年)を読み終えた。同じ著者の『新徴組』の続編といっていい作品だ。『新徴組』が幕末から明治維新にかけての庄内藩の動きを描いているのに対し、『遺訓』は明治6年から明治11年にかけての、庄内と薩摩の動きを描く。 庄内…

ポーランド関係の翻訳を進め、地図をつくる

11月から18世紀ポーランドの政治状況について書いた作品の翻訳を始めたのだが、今日は朝からその翻訳を進めた。小品でそんなに分量はないので(おそらく原稿用紙40枚~50枚程度)、なんとか1月末までには訳了したい。現在の進行状況は約20%程度といったところ…