本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ボールドウィン『ビール・ストリートの恋人たち』を読む

アメリカの黒人作家ジェイムズ・ボールドウィン(1924年~87年)の小説『ビール・ストリートの恋人たち』(1974年、川副智子訳、早川書房)を読んだ。ボールドウィンの5番目の小説で、彼としては晩年の作品。原題は『If Beale Street could talk』で、「もしビー…

ボールドウィン『ジョヴァンニの部屋』を読む

アメリカの黒人作家ジェイムズ・ボールドウィン(1924年~87年)の2作目の長編小説『ジョヴァンニの部屋』(1956年、大橋吉之輔訳、白水社)を読んだ、パリを舞台にした恋愛小説だ。ただし恋愛といっても男女関係よりも男同士の同性愛が主要なテーマ。 主人公は…

ボールドウィン『山にのぼりて告げよ』を読む

アメリカの黒人作家ジェイムズ・ボールドウィン(1924年~87年、生年はカポーティと同じ)の最初の長編小説『山にのぼりて告げよ』(1953年刊、斎藤数衛訳、早川書房)を読み終えた。邦訳は1961年に出版されてそのまま絶版になっており、日本での知名度は今一つ…