本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドライブ・マイ・カー』の原作とチェーホフを読む

濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』を観たのをきっかけに、その原作である村上春樹の短編小説集『女のいない男たち』(文春文庫)と、小説および映画のなかで重要な役割を果たすチェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』(新潮文庫、神西清訳)を読んでみ…

ロシアの女帝エカチェリーナ二世の伝記を読む

18世紀ロシアの女帝エカチェリーナ二世(1729年~96年、在位1762年7月~96年)の伝記『エカチェリーナ大帝 ある女の肖像』(ロバート・K・マッシー著、北代美和子訳、白水社、2014年)を読んだ。上下二巻の大作で、かつロシア宮廷の逸話を集めたような平板な書き…

ラペイロウジアの芽が伸びる

アヤメ科球根植物ラペイロウジア(Lapeirousia)の芽が伸びてきた。ラペイロウジア属は分類が複雑で、かつての一つの属が2015年に、Lapeirousia(新)、Codonorhiza、Psilosiphon(その後Afrosolenに改名)、Schizorhizaの4属に分類しなおされた。4属の違いは微妙…

小さなプシキニアが開花

プシキニア・スキロイデス(Puschkinia scilloides、別名プシキニア・リバノチカ(libanotica)が咲いた。キジカクシ科の球根植物で、近縁のヒアシンスを小さくしたような花が1本の花茎に固まって咲く。プシキニア属は、他に数種しかない小さな属で、園芸上はこ…

ゲイソリザ・コルガータが開花

アヤメ科の球根植物ゲイソリザ・コルガータ(Geissorhiza corrugata)が開花した。ゲイソリザという学名はギリシア語のタイルと根の組み合わせで、球根の形に由来する。球根そのものは非常に小さい。ヘスペランサ属と近縁。ゲイソリザ属は南アフリカからマダガ…

モラエア・トマシアエが開花

アヤメ科の球根植物モラエア・トマシアエ(Moraea thomasiae)が開花した。花茎の長さは30cmくらい、花の直径は5cmくらい。鮮やかな黄色で良く目立つが、花そのものはとても繊細な感じ。花の形状はアヤメ属によく似ており、アヤメを小型化したような雰囲気。細…