本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

読書日記(ユダヤ文学)

リアルでありながら非現実的な『ルブリンの魔術師』

ユダヤ人の作家アイザック・バシェヴィス・シンガーの小説『ルブリンの魔術師』(大崎ふみ子訳、吉夏社、2000年)を読んだ。 作品全体は非常にリアリスティックな書き方なのだが、それを極端につきつめたためにかえって非現実的な感じのする、独自の作風の作品…