本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

フォークナー『アブサロム、アブサロム!』を読む

『アブサロム、アブサロム!』(岩波文庫) フォークナー(1897年~1962年)の長編小説『アブサロム、アブサロム!』(藤平育子訳<岩波文庫>)を読んだ。ミシシッピー州の架空の土地ヨクナパトーファ郡を舞台とするする長編小説としては第6作で、1936年に発表された。…

フォークナー『サートリス』を読む

フォークナー『サートリス』(全集第4巻) 順番は逆になったが、フォークナー(1897年~1962年)が1929年に発表した長編小説第3作『サートリス』(斎藤忠利訳<フォークナー全集第4巻>)を読んだ。ミシシッピー州の架空の土地ヨクナパトーファ郡を舞台とする小説群…

プロイフィスが成長

プロイフィス・アンボイネンシス ヒガンバナ科の植物プロイフィス・アンボイネンシス(Proiphys amboinensis)の葉がぐんぐん成長している。この植物は、ヒガンバナ科としては珍しく、タイ・インドネシアなどの東南アジアからオーストラリア北部にかけて自生。…

キルタンサスが開花

キルタンサス「パッショネイト・キング」 ヒガンバナ科の植物キルタンサス(Cyrtanthus)の一種が開花した。今回開花したのは「パッショネイト・キング」という園芸品種。朱色の花弁の外側に一筋白い線が入っていて、非常に美しい。 キルタンサスは南アフリカ…

フォークナー『八月の光』を読む

フォークナー(1897年~1962年)の長編小説『八月の光』(加島祥造訳<新潮文庫>)を読んだ。1932年に発表された小説だ。この時期のフォークナーは、1929年の『サートリス』に続いて、次々とミシシッピー州の架空の土地ヨクナパトーファ郡を舞台とする小説を発表…

「線香花火」が開花

ヒガンバナ科「線香花火(Scadoxus)」が開花

フォークナー『サンクチュアリ』を読む

『サンクチュアリ』は、フォークナー(1897年~1962年)が『死の床に横たわりて』に続いて1931年に発表した長編小説。タイトルには「聖域」「隠れ家」といった意味がある。私はこれを大橋健三郎訳(筑摩書房<世界文学全集所収>)で読んだ。 話は、アメリカ、ミシ…