本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

アルバイトの出勤日を減らす申し入れ

今日は新宿にある私のアルバイト先に、10月から出勤日を減らして欲しいと申し入れた。私の現在の出勤は週4日、それを週3日にして欲しいという申し入れだ。月4万円程度の減収になるので痛いのだが、今かかえている自分の翻訳の校正をとどこおりなく進めようとすると、それでも休みが足りないくらいだ。会社からは一応了承をもらったが、「校正終了後出勤日を増やすことを希望しても、他のアルバイト社員との関係で週4日に戻すことは難しい」と説明(脅迫?)された。きつい話だが、今の私にとっては、翻訳出版が最大の課題なのでやむをえない。

アルバイト先に、出勤日を減らして欲しいと申し入れた

ちなみに、翻訳を出版すれば相当印税がもらえるのではないかと推測される方もいるかとおもうが、世の中はそんなに甘くない。

印税は、書籍の価格と部数等によって決まる。私が翻訳している『精神について』は、おそらく1冊6,000円程度の価格になるのではないかとおもわれ、印税は最大で書籍の価格の10%なので、1冊あたり約600円。部数はおそらく1,000部。今回の翻訳は2人の共訳なのでそれを折半すると、最大で約30万円にしかならない。悪くすると20万円ということもありうるとおもう。思想関係の本の翻訳の印税収入はせいぜいそんなもので、それだけで生活することは到底不可能だ。それでもなぜ翻訳をするのかと問われれば、格好よく言えば<社会的使命>、実際のところは<見栄>や<虚栄>とこたえるしかない。

ということで、収入不足を補うため、70歳から受け取るつもりで先送りしていた年金を69歳から受け取ることにした。やれやれ、この先、どうなることやら。