本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

2022-01-01から1年間の記事一覧

阿川弘之『米内光政』を読む

阿川弘之の『米内光政』(新潮文庫、1982年)を読んだ。昭和10年代に内閣総理大臣、海軍大臣を歴任した米内光政(明治13年<1880年>~昭和23年<1948年>)の伝記だ。 この本を読んだのは、このところ数カ月『精神について』と『ポーランド問題について』の校正が続…

自分の本のサンプルができる

一生懸命校正した甲斐あって、自分の翻訳作品『ポーランド問題について』(仮題)のサンプルができあがった。18世紀当時にポーランドがおかれていた状況の説明のための地図も、同時代の寓意画も、うまく処理されている。まだ細かい校正が残っているが、10月初…

自分の翻訳の出版準備がすすむ

新しいアルバイトを始めて、仕事内容を覚えなくてはならないと夢中になっているうちに、『ポーランド問題について』(仮題)の出版準備がだいぶ進んだ。 出版準備がすすみ、『ポーランド問題について』(仮題)の図版を校正 昨日と今日は、装丁者から巻頭の口絵…

街路樹の下でツルボが開花

ポストに行く途中、街路樹の下の植え込みを見たら、日本の野草、ツルボ(Barnardia japonica)が咲いていた。ピンクのかわいらしい植物だ。例年9月末に咲くような気がするので、今年は開花が少し早いようだ。 街路樹の下でツルボが咲き出した 寓居で鉢植えで育…

原種グラジオラス「アクァモンタヌス」が発芽

原種グラジオラスの一種、Gladiolus aquamontanus(グラディオルス・アクァモンタヌス)が早くも発芽した。 長く伸びた芽の右側(鉢の中央あたり)に2芽発芽しました。 この品種は、南アフリカ・西ケープ州のSwartberg山脈に自生しており、自生地は冬に雨が降る…

新しいアルバイトが決まる

新しいアルバイトに採用決定ということで、先週から、東新宿の職場に通い始めた。派遣会社はこれまでと同じなのだが、仕事内容がこれまでと全然違うので、どういう風に仕事をしたらいいか、ちょっと戸惑っている。休みも、これまではずっと週末休みだったの…

DVDで50年代のミュージカル映画を観る

『精神について』の校正のあいまに、ヴィンセント・ミネリ(1903年~86年)が監督した1950年代のミュージカル映画のDVDを立て続けに3本観た。『巴里のアメリカ人』(51年、ジーン・ケリー主演)、『バンド・ワゴン』(53年、フレッド・アステア主演)、『恋の手ほ…

超特急で翻訳校正を進める

新しいアルバイトや他の翻訳が控えているので、『精神について』第三部第4分冊の校正を超特急で終えた。 今回は、「morale」という言葉の扱いが難しくてちょっと悩んだ。 もちろんこの言葉は、普通「道徳」あるいは発音どおりに「モラル」と日本語に置き換え…

翻訳校正が7割終わる

アルバイトが決まるとまた時間がなくなるということで、このところ『精神について』の校正を急いでいるのだが、本日、第三部の第二分冊、第三分冊の校正が終わったので、第二稿の翻訳者に郵送した。また、同氏をとおして、古都の出版社から、本のなかに「訳…

鈴虫たちがやってきた

去年に続いて、今年も鈴虫たちがウチにやってきた。宅配便で届いたのでまだちょっと疲れているようだが、元気になったら庭に放す予定。 庭に放してから、隣の庭の方が気に入って移住してしまうとかいうのは、ある程度しかたないとおもうのだが(それを見越し…

アルバイトの二次面接

本日は、先日採用試験を受けに行ったアルバイトの二次面接に行ってきた。 アルバイトの二次面接に行ってきた 仕事内容についての細かい説明もきいたが、派遣会社は同じでも仕事の内容はこれまでと全然違っていて、まったくやったことのない仕事だ。ただ今回…

ようやく二分の一の校正が終了

『精神について』第三部第一分冊の校正を第二稿の翻訳者に送った。これで、全体の約二分の一の校正が終了ということになる。やれやれと言うべきか、まだまだと言うべきか…。 アルバイトを再開すると校正にあまり時間が割けなくなるので、残りの校正も急がな…

新しいアルバイトの面接に行く

先月アルバイトを辞めて、このところずっと翻訳校正に専念していたのだが、手元資金が心細くなってきたので、2日、新しいアルバイトの面接に行ってきた。 新しいアルバイトの面接に行ってきた 新しい仕事といっても、実は派遣会社は先月辞めた会社と同じ会社…

ポーランド問題の翻訳を校正

書籍の校正を仕事にしている友人から、ポーランド問題に関する私の翻訳の校正が戻ってきたので、一週間前から、その校正をテクストに反映させる作業をすすめている。友人からの指摘はいろいろあって、直すのが面倒ではあるが、自分では気づかなかった点ばか…

校正が約4割終わる

『精神について』第二部の残りの部分の校正が終わり、きりがいいので、第二稿の訳者に送った。この本は4部構成で、残りは2部。ただし第三部の分量が多いので、第二部まででは、まだ全体の4割弱だ。 コルネイユのセリフの訳も見直し 今回校正した部分のなかに…

舞踏公演『はじまり』を観る

一昨日(22日)、世田谷パブリックシアターで大駱駝艦の舞踏公演『はじまり』を鑑賞した。 世田谷パブリックシアターで舞踏公演『はじまり』を鑑賞 今回の公演は、大駱駝艦創立50周年を期して行われたもので、演目は『おわり』と『はじまり』の2作。私は『はじ…

アルバイトを退職

昨日、一昨年の7月に契約した派遣会社を退職し、同時に、2月からはじめた西新宿でのアルバイトを辞めた。 昨日、西新宿でのアルバイトを辞めた そもそも私が某派遣会社に就職したのは、その頃、コロナの影響で転居の必要があったのだが、定収入がないとなか…

校正者はきらわれ者?

『精神について』の校正、きりのいいところまできたので、第二稿の担当者に送った。現在、章立てでいうと全体の約28%の進行状況で、ここまでで250頁(A5換算)あるので、本文全体では約900頁という計算になる。先週はアルバイトの有給を入れ、毎日朝から晩ま…

パリ祭にフランス革命時代の音楽を聴く

本日はフランス革命記念日、いわゆるパリ祭だ。シャンソンを聴くのもいいが、わが家のCD棚からフランス革命期の音楽をいろいろ取り出して聴いてみようかなとおもっている。 画像は、左上がグレトリー(1741年~1813年)の歌劇『獅子心王リチャード』(1784年初…

翻訳までの経緯④ーー 共訳者からの連絡

自分の「翻訳史」、ここからはごく簡単に。 私が古都の大学と最初に『精神について』の翻訳について話し合った頃は、まだ全体の三分の一程度しか翻訳していなかったので、生意気にも、「出版していただけるのは大変ありがたいのですが、まずは作品全体を翻訳…

翻訳までの経緯③ーー古都の大学と話し合い

『精神について』の校正そのものが忙しくなってきたので、自分の「翻訳史」を書くゆとりがあまりなくなってきた(笑)。まあ、乗りかかった船なので簡単にまとめてみる。 2005年の某学会大会での研究報告が終わり、翌年頃からようやく『精神について』の翻訳に…

トイレに造花をかざったらちょっといい感じ

トイレの三角コーナーに造花を飾ってみた。この造花は、アルバイトの帰りに小田急百貨店で見つけたもので、花瓶をいれて約6,000円。ちょっと高いなとおもったが、小田急のポイントがけっこうたまっていて、それで精算できるというので、実質0円で入手した。…

翻訳までの経緯②ーー学会で研究報告をする

前回の続きを書いてみる。 さて、『精神論について』という作品に俄然興味がわいたというものの、すぐに翻訳に着手したわけではない。南山大学で開催された某学会の大会のあと、私は、次の大会で自分も研究報告してみようとおもいたった。この時の題材は当時…

翻訳までの経緯①ーーパリで原著に出会う

昨日はアルバイトが休みで、『精神について』(1758年刊)の校正がきりのいいところまですすんだので、この本の翻訳についてのこれまでの経緯を振り返ってみようとおもう。ただし一番最初から書くと約18年前にさかのぼることになるので、1回ではとても書ききれ…

新名哲明の『ポーランド紀行』を読む

新名哲明の旅行記『ポーランド紀行』(批評社、1991年)を読んだ。1989年秋、新名が約40日かけてポーランドをまわったときの記録だ。1989年というと、ポーランドで総選挙が実施されて一応の民主化が始まった年であり、隣国東ドイツではベルリンの壁が崩壊して…

アルバイトの退職日が決まる

新宿でのアルバイト退職が正式に決まった。 新宿でのアルバイト退職が正式に決まった 前にも書いたように、先日、私は6月いっぱいで退社したいという意向を伝えていたのだが、会社の方から、人が足りなくて困っている日があるので助けてほしいと要請され、話…

オーストリアから植物の種が届く

6月16日にヨーロッパの種苗会社に注文した10種類の植物の種が届いた。すべて南アフリカに自生している植物の種で、ラケナリア(キジカクシ科)6種、モラエア(アヤメ科)3種、グラジアラス(アヤメ科)1種。一度ヨーロッパで栽培して増やしたものを、世界中の愛好…

公共放送の収録に立ち合う

昨日は公共放送の収録に立ち合った。 公共放送の収録シーン 1960年代の終わりから70年代のはじめのアングラ演劇のことを、当事者にいろいろインタビューして収録していた。その当時私はまだ中学から高校に入ったころで、知らないことばかりだったので、いろ…

懐かしいポーランド旅行の写真

現在、18世紀にポーランドが分割される前後の政治状況について書いた本(原文はフランス語)の自費出版を現在準備中だが、私は2010年にポーランドを訪問しており、そのときに撮った写真がなんとか使えないかと調べていたら、懐かしい写真がいろいろでてきた。…

簡単でおいしいローズマリー風味のポークソテー

本日の夕食は、自分で栽培したローズマリーの風味をきかせたポークソテー。とろけるチーズと市販のトマトソースでトッピングするだけで、それなりにきちんとした料理の雰囲気になる。アルバイトから戻ると遅くなり、いつも夕食をつくる時間があまりないのだ…