本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

植物(アヤメ科)

スミレに似たスパラクシスが開花

南アフリカに自生しているアヤメ科球根植物スパラクシス・メテレルカンピアエ(Sparaxis metelerkampiae)が開花した。自生地は、北ケープ、西ケープなど。 スパラクシスが開花 草丈は約20cmで、花のサイズは約3cm。花弁は6枚で、花色は紫、形は左右対称。花弁…

原種グラジオラス<ヒアリヌス>が開花。

南アフリカに自生している原種グラジオラスの一種グラディオルス・ヒアリヌス(Gladiolus hyalinus)が数日前から咲き出した。 野生蘭に似た雰囲気のグラディオルス・ヒアリヌス 花弁の長さは約3cmで、花の広がりは約4cm。花は左右対称だが、花弁の形(色)は、…

紫色の小さなヘスペランサが開花

南アフリカに自生している小さなアヤメ科球根植物ヘスペランサ・オリガンサ(Hesperantha oligantha、学名をラテン語風に読めば<ヘスペランタ・オリガンタ>)が数日前から咲き出した。 ヘスペランサの一番花 2019年に種を播き、去年に続いての開花。6枚の花弁…

甘い香りのバビアナが開花

南アフリカに自生しているアヤメ科球根植物バビアナのなかで、室内で育てているバビアナ・セダルベルゲンシス(Babiana cedarbergensis)がいち早く咲き出した。 優雅なバビアナ・セダルベルゲンシス 球根が増えたので去年の秋に2鉢に分けたが、どちらも薄紫色…

屋内の原種グラジオラスが咲き始めた

明日以降、関東もだいぶ寒くなりそうだが、二月に入ったということで、屋内の窓辺で栽培している南アフリカ原産の植物が次々に咲き始めた。 窓辺の植物たち 今日は、開花した原種グラジオラス2種をまとめて紹介。 ひょろひょろしたグラディオルス・グラキリ…

裏庭でイチハツが満開になる

裏庭でイチハツ(Iris tectorum)が満開になった。以前から名前だけは知っていたが実際に見たことがなかったので、どんな植物なのか、他のアヤメ属の植物(アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ等)とはどう違うのかを見てみたいとおもったのが、栽培のきっかけ。2…

淡い色の原種グラジオラスが開花

室内で栽培している南アフリカの原種グラジオラス、グラディオルス・グラキリス(Gladiolus gracilis)が開花した。草丈は約35cm、花のサイズは約5cm。とてもきゃしゃな感じのする植物だ。 ひょろ長い茎に淡い色の花をつけるグラディオルス・グラキリス 細長い…

ピンクのロムレア・テトラゴナが開花

ロムレア・テトラゴナ(Romulea tetragona)の一番花が開花した。南アフリカのケープ地方に自生しているアヤメ科の小球根植物だ。 ピンクのロムレア・テトラゴナ。次の蕾も地面から伸びている。 形状は先日開花したロムレア・グランディスカパ(Romulea grandis…

ロムレア・グランディスカパが開花

室内で栽培しているアヤメ科植物ロムレア・グランディスカパ(Romulea grandiscapa)が開花した。 薄紫でかわいい花をつけるロムレア・グランディスカパ 室内で育てているせいか葉が徒長して、細い葉は約30cmの長さ。そのつけ根から約10cmの花茎を伸ばし、その…

ピンクのヘスペランサが開花

室内で育てている南アフリカに自生するアヤメ科植物ヘスペランサ・オリガンサ(Hesperantha oligantha、ラテン語的に読めば<ヘスペランタ・オリガンタ>)が開花した。葉のあいだから細長い花茎を伸ばし、その先端に直径2cmほどの紫がかったピンクの花がついて…

室内の原種グラジオラスが開花

室内で栽培している、南アフリカに自生している原種グラジオラス、グラディオルス・ウイシアエ(Gladiolus uysiae)が咲いた。わが家では、今年一番最初のグラディオルスの開花だ。 奇妙な色と形のグラディオルス・ウイシアエ このグラディオルス、去年は戸外…

ロムレア・エクシミアが開花

南アフリカの南西ケープ地方に自生するアヤメ科植物ロムレア・エクシミア(Romulea eximia)が開花した。ラベルを見ると、2018年に種を撒いた株だ。 この種は地面から短い花茎が伸びて、その先端に6弁の星形の花が咲く。花の径は約1.5cm。図鑑などで見ると、エ…

寒波のなかでバビアナが咲く

「冬来たりなば、春遠からじ!」 大寒波襲来で川崎市の寓居でも寒い日が続いているが、そうしたなか窓辺で南アフリカ原産の球根植物バビアナ・セダルベルゲンシス(Babiana cedarbergensis、アヤメ科)が咲きだした。 草丈のわりには大きな花をつけるバビアナ・…

幻想的なフェラーリア・フェラリオーラが開花

少し前に、フェラーリア・フェラリオーラ(Farraria ferrariola)の蕾が膨らんできたという記事を書いたが、そのフェラリオーラがようやく開花した。前の記事と重なる部分もあるが、この植物の性質等は不明の点も多いので、あらためてまとめてみる。 花色はク…

ラペイロウジアの一番花が開花

暖かい陽ざしにつられて、室内で冬越しさせている南アフリカのアヤメ科球根植物ラペイロウジアの一番花が開花した。 青紫色が美しいラペイロウジア・オレオゲナ 本日開花したのは、ラペイロウジア・オレオゲナ(Lapeirousia oreogena)。南アフリカの北西ケー…

フェラーリアの蕾がふくらむ

今年の正月は天気が良いので、室内に取り込んでいる南アフリカ原産の球根植物たちがすくすく成長している。まずは比較的珍しいフェラーリア(Ferraria)のご紹介。 フェラーリア属はモラエア属と近縁で、ともにアヤメ科のなかのアヤメ亜科(Iridoideae)に分類さ…

バビアナの芽が伸びる

南アフリカに自生している小型球根植物、バビアナ(Babiana)の芽がかなりのびてきた。 バビアナの芽がかなりのびてきた わが家で育てているのは、ambigua(左上)、blenda(左下) とcedarbergensis(右側の上下)の3種類(前回、10月21日に記事を書いたときはblenda…

フェラーリア・ウンキナータが発芽

南アフリカに自生するアヤメ科植物フェラーリア・ウンキナータ(Ferraria uncinata)の種が発芽した。この種は、オーストリアの種苗会社から取り寄せ10月9日に播いたもの。発芽まで約1カ月かかったことになる。ちなみに私は他に10種類ほどの種をオーストリアか…

2種類のバビアナが発芽

9月末に水やりを始めた南アフリカに自生する小型球根植物、バビアナ(Babiana)が発芽し、すくすく成長している。わが家ではambigua とcedarbergensisの2種類のバビアナを育てているが、どちらもほとんど同時に発芽した。 ambigua(左)とcedarbergensis(右)、手…

原種グラジオラス「アクァモンタヌス」が発芽

原種グラジオラスの一種、Gladiolus aquamontanus(グラディオルス・アクァモンタヌス)が早くも発芽した。 長く伸びた芽の右側(鉢の中央あたり)に2芽発芽しました。 この品種は、南アフリカ・西ケープ州のSwartberg山脈に自生しており、自生地は冬に雨が降る…

白いトリトニアがようやく開花

南アフリカの中型球根植物、トリトニア・パリダ(Tritonia pallida)が咲き始めた。細長い花茎の先端にクリーミー・ホワイトの花を数輪つけている。花弁は、先端が6枚に分化しているが基部で癒合している。花茎の長さは約20cm。葉は幅約1cmで細長い。自生地は…

コドノリザ・コリンボサが開花

南アフリカのアヤメ科球根植物、コドノリザ・コリンボサ(Codonorhiza corymbosa)が開花した。細長い葉のつけ根から花茎が分化し、その先に青紫の小さな花が房状についている。草丈は約15cm。個々の花は直径2cmほどで、6枚の花弁が星形に広がる。花弁の内側に…

奇妙な原種グラジオラスが開花

南アフリカに自生している原種のグラジオラス、グラディオルス・ウイシアエ(Gladiolus uysiae)が開花した。草丈15cmくらいのコンパクトな植物。花の形がかわっており、蘭のようだと表現されることが多いが、私にはマンドリルの顔のようにも見える。園芸で栽…

原種グラジオラス、カリナトゥスが開花

南アフリカに自生している原種のグラジオラス、グラディオルス・カリナトゥス(Gladiolus carinatus)が開花した。花茎も葉も細長く、高さは約70cm。原種グラジオラスとしては大型。寓居の花は薄紫色だが、自生地が広いため花色は黄色に近いものまでいろいろあ…

鮮明な青紫のモラエア・ロウブセリが開花

アヤメ科の球根植物モラエア・ロウブセリ(Moraea loubseri)が開花した。南アフリカ西ケープ地方州海岸部の都市ランゲバーン(Langebaan)付近の一部地域のみに自生している貴重種。葉は細長く、花茎の高さは30cmくらい。 花は直径3cmくらい。花色は鮮明な青紫…

鶏尾アヤメが開花

ケイビアヤメが開花した。学名はIris suaveolensで、「快い香りがするイリス」の意味。和名は、葉が湾曲して鶏の尾(鶏尾)のように見えることに由来する。自生地はバルカン半島南部から小アジア半島にかけて。花茎は非常に短く、花は地面から直接咲いているよ…

ラペイロウジア・ヤッキニーが開花

アヤメ科植物、ラペイロウジア・ヤッキニー(Lapeirousia jachuinii)が開花した。自生地は南アフリカ。花弁の下の部分がとても細くて長いが、南アフリカにはこの形状にうまく合致した口器をもつ昆虫がいて、細い部分のつけ根まで器官を伸ばして蜜を吸い、受粉…

モラエア・フェルグソニアエが開花

アヤメ科の球根植物モラエア・フェルグソニアエ(Moraea fergusonae)が開花した。南アフリカ・ケープ地方の標高が低い一部地域に自生している。葉はやや幅広でねじれがある。花茎の高さは15cmくらい。 花は直径2cmくらい。花色はくすんだクリーム色。朝咲いて…

モラエア・トリペターラが開花

アヤメ科の球根植物モラエア・トリペターラ(Moraea tripetala)が開花した。花茎の長さは30cmくらい、花の直径は5cmくらい。花はアヤメに似た形で、花色は薄紫。細長い葉は葉脈が柔らかく、寓居で鉢植え栽培している株の場合、直立せずに地面に垂れるが、花茎…

ラペイロウジアの芽が伸びる

アヤメ科球根植物ラペイロウジア(Lapeirousia)の芽が伸びてきた。ラペイロウジア属は分類が複雑で、かつての一つの属が2015年に、Lapeirousia(新)、Codonorhiza、Psilosiphon(その後Afrosolenに改名)、Schizorhizaの4属に分類しなおされた。4属の違いは微妙…