本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

植物

街路樹の下でツルボが開花

ポストに行く途中、街路樹の下の植え込みを見たら、日本の野草、ツルボ(Barnardia japonica)が咲いていた。ピンクのかわいらしい植物だ。例年9月末に咲くような気がするので、今年は開花が少し早いようだ。 街路樹の下でツルボが咲き出した 寓居で鉢植えで育…

原種グラジオラス「アクァモンタヌス」が発芽

原種グラジオラスの一種、Gladiolus aquamontanus(グラディオルス・アクァモンタヌス)が早くも発芽した。 長く伸びた芽の右側(鉢の中央あたり)に2芽発芽しました。 この品種は、南アフリカ・西ケープ州のSwartberg山脈に自生しており、自生地は冬に雨が降る…

オーストリアから植物の種が届く

6月16日にヨーロッパの種苗会社に注文した10種類の植物の種が届いた。すべて南アフリカに自生している植物の種で、ラケナリア(キジカクシ科)6種、モラエア(アヤメ科)3種、グラジアラス(アヤメ科)1種。一度ヨーロッパで栽培して増やしたものを、世界中の愛好…

今春最後のラケナリア

ラケナリア・ムルティフォリア(Lachenalia multifolia)が開花した。私が育てているラケナリアのなかでは最も遅い開花。これで今年のラケナリアのシーズンも終わりだ。 花は、約7cmの花茎の先端にハケ状に固まってついており、長い雄蕊と紫色の花粉がアクセン…

白いトリトニアがようやく開花

南アフリカの中型球根植物、トリトニア・パリダ(Tritonia pallida)が咲き始めた。細長い花茎の先端にクリーミー・ホワイトの花を数輪つけている。花弁は、先端が6枚に分化しているが基部で癒合している。花茎の長さは約20cm。葉は幅約1cmで細長い。自生地は…

コドノリザ・コリンボサが開花

南アフリカのアヤメ科球根植物、コドノリザ・コリンボサ(Codonorhiza corymbosa)が開花した。細長い葉のつけ根から花茎が分化し、その先に青紫の小さな花が房状についている。草丈は約15cm。個々の花は直径2cmほどで、6枚の花弁が星形に広がる。花弁の内側に…

青い花と白い花だけの幻想的な家

寓居のまわりはいわゆる庭付き一戸建ての家が多いのだが、そのなかにとても気になる家が一軒ある。垣根にツルバラが茂っていてなかは見えないのだが、玄関にも植物があふれている。それが、青い花と白い花ばかりで、なんだかそこだけ幻想の世界のような気が…

ラケナリア・コンタミナータが開花

南アフリカの球根植物ラケナリア・コンタミナータ(Lachenalia contaminata)が少しずつ咲き始めた。南アフリカ、ケープタウン近郊の海岸や内陸部の比較的広い地域に自生しているキジカクシ科の植物だ。花は白で先端が褐色がかった紫色。草丈は約15cm。葉は細…

霧島天南星がひっそり開花

キリシマテンナンショウ(霧島天南星、Arisaema sazensoo)がひっそり咲き始めた。霧島連山をはじめとする九州の山林に自生しているテンナンショウ属の植物だ。仏炎苞は褐色で、まれに緑色の個体もある。花茎(花序柄)が短く仏炎苞が地面から直接伸びているよう…

清楚なラケナリア・バックマニイが開花

南アフリカの球根植物ラケナリア・バックマニイ(Lachenalia bachmanii)が開花した。ケープタウン近郊の内陸部の狭い地域に自生しているキジカクシ科の植物だ。花色は白で清楚な感じ。6枚の花弁がはっきり開き、雄蕊と雌蕊がよく目立つ。ラケナリアとしてはめ…

ラケナリア・ナマクエンシスが開花

南アフリカの球根植物ラケナリア・ナマクエンシス(Lachenalia namaquensus)が咲き始めた。南アフリカ北西部でナミビアと接するナマクアランド(Namaqualand)西部の内陸地帯に自生しているキジカクシ科の植物だ。 種まきから3年半かけてラケナリア・ナマクエン…

庭植えの姫浦島草が開花

ヒメウラシマソウ(姫浦島草、Arisaema kiushianum)が咲き始めた。九州地方と山口県など中国地方の一部の林の中に自生しているテンナンショウ(天南星)属の植物だ。種小名のkiushianumは、「九州地方の」という意味のラテン語。 庭植えの姫浦島草が咲き出した …

薄緑のラケナリア・ヴァンジリアエが開花

小さな球根植物ラケナリア・ヴァンジリアエ(Lachenalia vanzyliae)が咲き始めた。南アフリカ、西ケープ州のやや内陸部に自生しているキジカクシ科の植物だ。花はやや緑がかった白色で、下向きの花が1本の花茎に房状に咲く。葉はやや幅広く、横に広がる。葉に…

独特の形のムサシアブミ(武蔵鐙)が開花

庭に植えたムサシアブミ(武蔵鐙、Arisaema ringens)が咲き始めた。日本と近隣の東アジアに自生しているサトイモ科植物で、日本の自生地は近畿地方以西。テンナンショウ属の植物だが、そのなかでは花のように見える仏炎苞の形が独特で、馬具の鐙をひっくり返…

ふしぎな形のムロウテンナンショウ(室生天南星)が開花

小雨のなか、独特のふしぎな形をしたムロウテンナンショウ(室生天南星、Arisaema yamatense)が開花した。テンナンショウは、日本をはじめとするアジアや北米の一部に自生するサトイモ科の植物。地域によってさまざまな変異があり、このムロウテンナンショウ…

たくましいキルタンサスが開花

南アフリカに自生している球根植物キルタンサス・ファルカトゥス(Cyrtanthus falcatus)が咲いた。ヒガンバナ科で、南アフリカの東端クワズール・ナタル州に自生。南アフリカのキルタンサス自生地域は広く、地域によって生育サイクルが異なるが、ファルカトゥ…

奇妙な原種グラジオラスが開花

南アフリカに自生している原種のグラジオラス、グラディオルス・ウイシアエ(Gladiolus uysiae)が開花した。草丈15cmくらいのコンパクトな植物。花の形がかわっており、蘭のようだと表現されることが多いが、私にはマンドリルの顔のようにも見える。園芸で栽…

原種グラジオラス、カリナトゥスが開花

南アフリカに自生している原種のグラジオラス、グラディオルス・カリナトゥス(Gladiolus carinatus)が開花した。花茎も葉も細長く、高さは約70cm。原種グラジオラスとしては大型。寓居の花は薄紫色だが、自生地が広いため花色は黄色に近いものまでいろいろあ…

鮮明な青紫のモラエア・ロウブセリが開花

アヤメ科の球根植物モラエア・ロウブセリ(Moraea loubseri)が開花した。南アフリカ西ケープ地方州海岸部の都市ランゲバーン(Langebaan)付近の一部地域のみに自生している貴重種。葉は細長く、花茎の高さは30cmくらい。 花は直径3cmくらい。花色は鮮明な青紫…

鶏尾アヤメが開花

ケイビアヤメが開花した。学名はIris suaveolensで、「快い香りがするイリス」の意味。和名は、葉が湾曲して鶏の尾(鶏尾)のように見えることに由来する。自生地はバルカン半島南部から小アジア半島にかけて。花茎は非常に短く、花は地面から直接咲いているよ…

ラペイロウジア・ヤッキニーが開花

アヤメ科植物、ラペイロウジア・ヤッキニー(Lapeirousia jachuinii)が開花した。自生地は南アフリカ。花弁の下の部分がとても細くて長いが、南アフリカにはこの形状にうまく合致した口器をもつ昆虫がいて、細い部分のつけ根まで器官を伸ばして蜜を吸い、受粉…

モラエア・フェルグソニアエが開花

アヤメ科の球根植物モラエア・フェルグソニアエ(Moraea fergusonae)が開花した。南アフリカ・ケープ地方の標高が低い一部地域に自生している。葉はやや幅広でねじれがある。花茎の高さは15cmくらい。 花は直径2cmくらい。花色はくすんだクリーム色。朝咲いて…

モラエア・トリペターラが開花

アヤメ科の球根植物モラエア・トリペターラ(Moraea tripetala)が開花した。花茎の長さは30cmくらい、花の直径は5cmくらい。花はアヤメに似た形で、花色は薄紫。細長い葉は葉脈が柔らかく、寓居で鉢植え栽培している株の場合、直立せずに地面に垂れるが、花茎…

ラペイロウジアの芽が伸びる

アヤメ科球根植物ラペイロウジア(Lapeirousia)の芽が伸びてきた。ラペイロウジア属は分類が複雑で、かつての一つの属が2015年に、Lapeirousia(新)、Codonorhiza、Psilosiphon(その後Afrosolenに改名)、Schizorhizaの4属に分類しなおされた。4属の違いは微妙…

小さなプシキニアが開花

プシキニア・スキロイデス(Puschkinia scilloides、別名プシキニア・リバノチカ(libanotica)が咲いた。キジカクシ科の球根植物で、近縁のヒアシンスを小さくしたような花が1本の花茎に固まって咲く。プシキニア属は、他に数種しかない小さな属で、園芸上はこ…

ゲイソリザ・コルガータが開花

アヤメ科の球根植物ゲイソリザ・コルガータ(Geissorhiza corrugata)が開花した。ゲイソリザという学名はギリシア語のタイルと根の組み合わせで、球根の形に由来する。球根そのものは非常に小さい。ヘスペランサ属と近縁。ゲイソリザ属は南アフリカからマダガ…

モラエア・トマシアエが開花

アヤメ科の球根植物モラエア・トマシアエ(Moraea thomasiae)が開花した。花茎の長さは30cmくらい、花の直径は5cmくらい。鮮やかな黄色で良く目立つが、花そのものはとても繊細な感じ。花の形状はアヤメ属によく似ており、アヤメを小型化したような雰囲気。細…

ラケナリアの芽がまた少し伸びる

ラケナリア(Lachenalia、キジカクシ科)の芽が伸び、少しずつ個性がはっきりしてきた。 ご紹介しているのは、写真の上段左から①multifolia(ムルティフォリア)、②namaquensis(ナマクエンシス)、③viridiflora(ヴィリディフローラ)、下段左から④splendida(スプレ…

6種類のラケナリアが早くも発芽

台風一過のヴェランダを点検したら、ラケナリア(Lachenalia)の球根が発芽していた。 ラケナリアは南アフリカ原産の植物で、キジカクシ科に分類される。草丈は20cm~30cmくらいなので、小さい鉢でコンパクトに栽培できる。なじみの園芸植物でいうと、ヒアシン…

キルタンサス・モンタヌスが開花

8月末、ヒガンバナ科の植物キルタンサス・モンタヌス(Cyrtanthus montamus)が開花した。ヒガンバナ科植物に一般的な集合花で、寓居では、一本の花茎に4輪の花をつけている。花色は濃いオレンジ色。草丈は20cmほど。葉はやや肉厚で細長い。 キルタンサスは南…