本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

ラペイロウジアの芽が伸びる

アヤメ科球根植物ラペイロウジア(Lapeirousia)の芽が伸びてきた。ラペイロウジア属は分類が複雑で、かつての一つの属が2015年に、Lapeirousia(新)、Codonorhiza、Psilosiphon(その後Afrosolenに改名)、Schizorhizaの4属に分類しなおされた。4属の違いは微妙で私にはよく分からない。コドノリザ(Codonorhiza)属の特徴は、球根が釣鐘型で基部が平ということのようだ。

私は旧ラペイロウジアに属する植物を4種育てているが、芽が伸びて、ラペイロウジアとコドノリザで葉の形に違いが出てきたようなのでとりあえず記録しておく。画像でいうと、左側がコドノリザで、上がCodonorhiza corymbosa、下がCodonorhiza azurea。右側が新ラペイロウジアで上がLapeirousia sirenoides、下がLapeirousia jacquinii。コドノリザは、やや幅広で細長い葉がすうっと伸びている。これに対してラペイロウジアは葉がやや細い。

種を撒いた年度が早かったため、2種のラペイロウジアはすでに花茎をつけているが、花が飾り葉に包まれいるのがラペイロウジアの特徴。シレノイデスは蕾にうっすらと色がついているので、数日で開花しそうだ。

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ラペイロウジアの芽が伸びて、コドノリザと違いがでてきた

旧ラペイロウジア属は、いずれも南アフリカ中心に分布。かつてはアノマテカ(和名姫ヒオウギ)のラペイロウジアに分類されていたが、アノマテカは現在フリージア属に分類しなおされている。また、ラペイロウジア属はワトソニア属に近縁。属名はフランスの植物学者ラペルーズにちなむ。