アヤメ科植物、ラペイロウジア・ヤッキニー(Lapeirousia jachuinii)が開花した。自生地は南アフリカ。花弁の下の部分がとても細くて長いが、南アフリカにはこの形状にうまく合致した口器をもつ昆虫がいて、細い部分のつけ根まで器官を伸ばして蜜を吸い、受粉させるということだ。花色は赤紫。花弁は6枚で、上部の3枚が大きく下部の3枚が小さい、鳥が羽を広げたような形。下部の3枚の花弁には、昆虫を引きつけやすいように、基部に白い斑紋が入る。花の大きさは1.5cmくらい。花の基部に小さい飾り葉があるのも、ラペイロウジア属の特徴。草丈は15cmくらい。寒さに少し弱いので、屋内で冬越しさせた。
種小名は、オーストリアの植物学者Nikolaus Joseph von Jacquin(1727年~1817年)にちなむ。