本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

清楚なラケナリア・バックマニイが開花

南アフリカの球根植物ラケナリア・バックマニイ(Lachenalia bachmanii)が開花した。ケープタウン近郊の内陸部の狭い地域に自生しているキジカクシ科の植物だ。花色は白で清楚な感じ。6枚の花弁がはっきり開き、雄蕊と雌蕊がよく目立つ。ラケナリアとしてはめずらしく、季節的に水たまりとなる土地の水辺や水路で生育。

寓居の株は草丈約7cmと丈が低いが、ラケナリアの記事を書くときにいつも私が参考にしているイギリスのキュー植物園から出版された図鑑『The Genus Lachenalia (Graham Duncan, Royal Botanic Gardens, Kew, 2012)』によれば、草丈140cm~420cmとあるので、寓居の株はまだ球根が小さいために草丈が低い可能性がある。また寓居の株は、画像のように純白の花をつけているが、薄いピンク~紫色になるのが一般的なようだ。 

清楚な感じのラケナリア・バックマニイ

種小名は、1885年にこの種を採集して標本にしたドイツの医師・博物学者バッハマン(F. E. Bachmann、1856年~1916年頃)にちなむ。