本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

小さなプシキニアが開花

プシキニア・スキロイデス(Puschkinia scilloides、別名プシキニア・リバノチカ(libanotica)が咲いた。キジカクシ科の球根植物で、近縁のヒアシンスを小さくしたような花が1本の花茎に固まって咲く。プシキニア属は、他に数種しかない小さな属で、園芸上はこのスキロイデスが出回っている。草丈は10cm~15cmと低い。花はベルのような形の白い花弁に青い筋が入り、さわやかな印象のある植物だ。葉は剣型。自生地は東トルコ、カフカス、イラン、レバノンなど近東の高山の草原。いずれも積雪地帯で、雪解けとともに開花する。寒さに強く、栽培は容易だが、あまり暖かいと花の重みで花茎が垂れてしまうので要注意。

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さわやかな感じの小球根植物プシキニア

属名はロシアの植物学者プーシキン(1760年~1805年)にちなむ。また種小名のスキロイデスは「スキラ(シラー)に似た」という意味で、別名のリバノチカは「レバノンの」という意味で自生地を指している。