本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

庭植えの姫浦島草が開花



ヒメウラシマソウ(姫浦島草、Arisaema kiushianum)が咲き始めた。九州地方と山口県など中国地方の一部の林の中に自生しているテンナンショウ(天南星)属の植物だ。種小名のkiushianumは、「九州地方の」という意味のラテン語

庭植えの姫浦島草が咲き出した

テンナンショウ属のなかでも、ウラシマソウ(Arisaema thunbergii)やこのヒメウラシマソウは仏炎苞の中の付属体の先端が長く伸びる特徴があり、その長い付属体の先端を浦島太郎の釣り糸に見立てたのが和名の由来。ともに、テンナンショウ属のなかでもウラシマソウ節に属する。ヒメウラシマソウは、名前のとおりウラシマソウよりも小型。仏炎苞は地面すれすれの位置から伸び、茶色い縞が入る。ウラシマソウ節は、付属体の先端が長く伸びるとともに、葉が数枚の小葉に分裂して鳥の足のように広がるという特徴がある。

仏炎苞のなかの付属体の先端が長く伸びる。子株も芽を出している。

葉は分裂して小葉となり、鳥足状に広がる

最初鉢植えで育てていたたが、庭植えにしたら、環境が気に入ったのか、元気によく増えている。