本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

キルタンサス・モンタヌスが開花

8月末、ヒガンバナ科の植物キルタンサス・モンタヌス(Cyrtanthus montamus)が開花した。ヒガンバナ科植物に一般的な集合花で、寓居では、一本の花茎に4輪の花をつけている。花色は濃いオレンジ色。草丈は20cmほど。葉はやや肉厚で細長い。

キルタンサスは南アフリカの幅広い地域に自生している植物で、自生地に応じて春に開花し春から夏にかけて生長するタイプと、秋に開花し秋から冬に生長するタイプがある。モンタヌスは春夏型。葉がある状態で開花する。

またキルタンサスという属名は「曲がった花」という意味で、多くの種が細長い管上の花をつけることに由来するが、ラッパ型の花をつける種も少なくない。モンタヌスの花弁はラッパ型で、先端が6枚にはっきり分かれるが、基部はつながっている。

自生地は東ケープ州の港湾都市ポート・エリザベス近郊の限られた地域。ポート・エリザベスの気候は亜熱帯型で、1年をとおして弱い雨が降る。このためモンタヌスはほぼ常緑で、一年中水を与えた方がよい。ただし、過湿は禁物。置き場所も、あまり強い直射日光は避けた方がよいようだ。

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南アフリカ原産のキルタンサス・モンタヌス

去年の同時期、モンタヌスによく似た園芸品種のキルタンサス<バッショネイト・キング>が開花し、今年も蕾をつけたのだが、虫にやられて開花しなかったのは残念。