本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

白いトリトニアがようやく開花

南アフリカの中型球根植物、トリトニア・パリダ(Tritonia pallida)が咲き始めた。細長い花茎の先端にクリーミー・ホワイトの花を数輪つけている。花弁は、先端が6枚に分化しているが基部で癒合している。花茎の長さは約20cm。葉は幅約1cmで細長い。自生地はリトルカルーと南ケープの海岸地帯。

種撒きから2年半でようやく咲いたトリトニア

トリトニア属は南アフリカに約50種分布。属名はラテン語の「風車」あるいは「風方計」に由来する。「pallida」という種小名は「青白い」という意味で花色からきているが、トリトニア属全体としては、赤かオレンジ系の花が多い。イキシア(Ixia)属と近縁。また動物のウミウシも学名はTritoniaで、Tritonia pallidaというウミウシも存在する。ラテン語トリトンには海神の意味もあるので、こちらは海神に由来する命名ということだろう。

寓居のトリトニア・パリダは2019年10月に種を撒いたので、開花まで2年半かかったことになる。