本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

青い花と白い花だけの幻想的な家

寓居のまわりはいわゆる庭付き一戸建ての家が多いのだが、そのなかにとても気になる家が一軒ある。垣根にツルバラが茂っていてなかは見えないのだが、玄関にも植物があふれている。それが、青い花と白い花ばかりで、なんだかそこだけ幻想の世界のような気がするのだ。オーナーのこだわりが強く感じられて、いったいどんな方が住んでいるのだろうと、いつも気になっていた。

青い花と白い花ばかりで幻想的な家

先日の早朝その家の前を通りかかったら、たまたまオーナーが庭の手入れをしていたので、「素敵なお庭ですね」と挨拶したら、「中もご覧になりませんか」と、生け垣のなかを見せてくれた。それがやはり、青い花と白い花ばかりで、しかも、花壇のように整然と植えてあるのではなく、こぼれ種からかってに生えてきたように植えてある。ものすごくこだわって手入れしているにもかかわらず何も手入れせず放りっぱなしのように見せかけているところに、とても感激してしまった。

近所の方に分けていただいた花をかざってしあわせな気分

そして私が「すばらしい! すばらしい!」を連発したら、「お好きな花があったらおもちになりませんか」と、その場で、シラーやバラを切り分けてくれた。それを部屋に飾って、幸せな気分を味わっている。