本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

20世紀の思想界を分かりやすく解き明かした『実存主義者のカフェにて』

先日、新宿紀伊國屋書店の哲学書関係のコーナーで『実存主義者のカフェにて 自由と存在とアプリコットカクテルを』(サラ・ベイクウェル、2016年、向井和美訳、紀伊國屋書店、2024年) という本を見つけたので、タイトルに惹かれてさっそく購入して読んでみた…

新宿の画廊で、男性を描いたグループ展を鑑賞

8月30日から新宿眼科画廊で男性を題材にした作品を描いている6人の作家によるグループ展『益荒男戯画』が始まった。 新宿で男性を描いたグループ展が始まった 出展者は、TORAJIRO、成瀬ノンノウ、shinji horimura、亀井徹、六原龍、SIN5の各氏。共通項は男性…

『ミラノ ヴィスコンティ家の物語』を読む

イタリアの歴史家マリア・ベロンチの『ミラノ ヴィスコンティ家の物語』(1956年、大條成昭訳、新書館、1998年)を読んだ。1261年~1447年の約200年間に、12代にわたってミラノを支配したヴィスコンティ家の人々の生い立ち、性格や権力争いを紹介した年代記だ。…