本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

紫色の小さなヘスペランサが開花

南アフリカに自生している小さなアヤメ科球根植物ヘスペランサ・オリガンサ(Hesperantha oligantha、学名をラテン語風に読めば<ヘスペランタ・オリガンタ>)が数日前から咲き出した。

ヘスペランサの一番花

2019年に種を播き、去年に続いての開花。6枚の花弁がほぼ均等につく星形の花で、花色は濃いピンクから紫。花の直径は約2cm。花弁の基部は融合して細い管のようになっている。葉も細長く、全体はすらっとした感じ。

<ヘスペランサ>は<夕方の花>という意味で、ヘスペランサ属のなかに夕方に咲く品種があるところから命名されたというが、このオリガンサは時間に関係なく咲き、数日間咲き続ける。またヘスペランサ属は、進化系統からいうとゲイソリザ属ときわめて近縁。

自生地は北ケープの内陸部、カル―高原のRoggeveld山脈付近。

ヘスペランサの小さな芽

去年の春に咲いた花から種がとれたので、11月に播いたところ、効率よくたくさん発芽し、すでに第二葉も顔を出し始めている。種の播き方がよく分からないので、去年は種の上に土をかぶせず播いたままにして、種の表面がつねに湿っているよう絶やさず水をやっていたのだが、結果的にそれがよかったということなのだろう。