2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
いよいよ大晦日だ。 本日の夕食は妹から送られてきた山形県の特産品<米沢牛>の切り身が冷蔵庫に残っていたので、焼き肉にした。今年最後ということで合わせるワインを何にするかちょっと悩んだが、カルディに行ったらイタリア・ヴェネト地方のアマローネ・デ…
オーストラリアの女性作家ジェラルディン・ブルックス(1955年生)の長篇小説『古書の来歴』(2008年、日本語訳・森嶋マリ、創元推理文庫、2023年)を読んだ。 この作品は、14世紀のイベリア半島で作られたとされ、現在サラエボのボスニア・ヘルツェゴビナ博物館…
アイリス・マードックの第三作目の長篇小説『砂の城』(1957年、日本語訳・栗原行雄、集英社文庫、1978年)を読んだ。中年の学校教師、ビル・モアが主人公で、彼の家族、教師仲間、前校長の肖像画を依頼された女性画家が主な登場人物。実験小説風な第一作『網…
一昨日(19日)は、若い友人を誘って代々木のジャズ・ライブハウスNARUに行ってきた。系列の御茶ノ水のNARUには何度が行ったことがあるのだが、代々木NARUに行くのは今回が初めて。店は代々木駅から徒歩5分ほどの距離のビルの地下にあり、地図をたよりに行った…
現在の川崎の住居、築年数がかなり古い賃貸住宅なのだが、給湯器から水漏れしてどうしようもないので、管理会社に連絡して、新しいものに取り換えてもらった。 水漏れしていた古い給湯器 こちらは前の給湯器。下部の白いパイプからポタリポタリと水漏れし、…
マードックの第二作目の長篇小説『魅惑者から逃れて』(1956年、日本語訳・井上雄四郎、集英社文庫、1979年)を読んだ。 複雑な人物たちが複雑に絡み合う『魅惑者から逃れて』 マードックの小説を読むのはこれが3作目なので、なんとなく彼女の小説の書き方がわ…
『鐘』に続いてアイリス・マードックの小説『網のなか(Under the Net)』(1954年、日本語訳・鈴木寧、白水社、1965年)を読んだ。 『不思議の国のアリス』を連想させる『網のなか』 『網のなか』は彼女の第一作目の小説だが、書き方、雰囲気は『鐘』とはまった…
マードックの小説『鐘』(1958年、日本語訳・丸谷才一、集英社文庫、1977年)を読んだ。 著者のアイリス・マードック(1919年~99年)は、20世紀を代表するイギリスの女性小説家、哲学者。先日読んだ『実存主義者のカフェにて』(サラ・ベイクウェル、2016年、日…