室内で育てている南アフリカに自生するアヤメ科植物ヘスペランサ・オリガンサ(Hesperantha oligantha、ラテン語的に読めば<ヘスペランタ・オリガンタ>)が開花した。葉のあいだから細長い花茎を伸ばし、その先端に直径2cmほどの紫がかったピンクの花がついている。
花の構造は比較的シンプルで、3本の雄蕊が花の中央にまとまってつき、そのまわりに3本の細い雌蕊がついているように見える。花は6枚の花弁がほぼ均一の形をした星形。花弁の基部は癒合して細い管状になっている。草丈は約20cm。上から見ると、花は6枚の花弁がほぼ均一の形をした星形。
属名はギリシア語に由来し、ヘスペロス(夕方)とアントス(花)の合成語。夕方に咲く種があるためこの名がついているようだが、オリガンサに関するかぎり、午前中の遅い時間に開花し、夕方につぼむということを毎日くりかえしている。
2019年10月に種を播いたので、開花まで約3年半かかったことになる。