南アフリカの清楚なヒガンバナ科植物ネリネ・プディカ(Nerine pudica)が満開になった。自生地は狭く、南ケープ西部の一部地域のみに自生している。寓居では鉢植えで育てているが、草丈は30cm~45cm。1枚の花弁の長さは約3cmで、少しねじれている。花色は薄いピンクと白に近い株が混じっており、多少の幅があるようだ。
ネリネは一般的にはなじみの少ない植物なので、園芸では、<ダイヤモンド・リリー>と呼ばれることがある。ただしこのpudicaの種小名は、ラテン語の「慎み深い・貞淑な」という形容詞に由来しており、ダイヤモンドのように輝かしいというよりは、控えめな花の特徴をうまく表現しているようにおもわれる。個々の株は名前のとおりやや地味だが、それでもまとまって咲くと、花が少ない時期なので少し華やかな雰囲気になる。
寓居では園芸品種のネリネも育てているが、こちらはまさに<ダイヤモンド・リリー>という感じで、花弁がきらめきなんとも豪華(すでに花期は終わっている)。