本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

2025-01-01から1年間の記事一覧

江戸時代の民事訴訟を題材にした小説を読む

江戸時代の経済問題に切り込んだ『江戸の経済官僚』(徳間文庫、1994年)に続いて、同じ著者・佐藤雅美の時代小説『恵比寿屋喜兵衛手控え』(講談社時代小説文庫、2021年)を読んでみた。江戸・馬喰町の旅人宿・恵比寿屋の主・喜兵衛を主人公にした犯罪(推理)小…

フェルトハイミアの花茎が伸びてきた

フェルトハイミア・カペンシス(Veltheimia capensis)の蕾がふくらんできた。フェルトハイミア属は南アフリカに自生するキジカクシ科の植物で、本種カペンシスとバラクテアータの2種からなる。カペンシスの自生地は南アフリカ西部の岩の多い乾燥した傾斜地。 …

仏英、二重の品質保証のジュヴレ・シャンベルタンを飲む

昨日は金曜日だったので、アルバイトの帰りに新宿のワインバー<371 Bar>に立寄り、カウンターで大好きなブルゴーニュ・ワインを1杯飲んでから帰宅した。 仏英、二重の品質保証のジュヴレ・シャンベルタン この店はグラス・ワインがいろいろおいてあり、何に…

キルタンサス・マッケニイが満開になる

年末から咲いていたキルタンサス・マッケニイ(Cyrtanthus mackenii)がほぼ満開になった。 満開になったキルタンサス・マッケニイ マッケニイイはヒガンバナ科の球根植物で南アフリカ東部の海岸に近い地域に自生。属名のキルタンサスは<曲がった花>の意味。な…

徳川幕府の台所事情を分かりやすく説明した『江戸の経済官僚』

江戸時代のさまざまな経済事情を勉強しようと、『江戸の経済官僚』(佐藤雅美、徳間文庫、1994年)を読んだ。江戸時代の徴税制度、徳川幕府の収支内容、通貨政策などをまとめた作品だ。 徳川幕府の台所事情を詳述する『江戸の経済官僚』 まず幕府の台所事情だ…

正月で毎日純邦楽のCDを聴く

正月なので、毎日とっかえひっかえ純邦楽のCDを聴いている(といっても、そんなに数はないのだが…)。 正月なので、毎日純邦楽のCDを聴いている ジャンルはバラバラで、「謡曲」「常磐津」「長唄」「清元」「筝曲」と、特にどの分野というこだわりはなく音を流…

モラエア・ポリスタキアが次々に開花

アヤメ科の球根植物モラエア・ポリスタキア(Moraea polystachya)が次々に開花している。私はこの植物を鉢植えで育てているのだが、12月から花が咲き始め、寒くてかわいそうだったので室内に取り入れたところ(鉢を置いている場所は、室内でも暖房が直撃しない…

『べらぼう』考証者が書いた 『蔦屋重三郎』を読む

明けましておめでとうございます。 このところ、洋物の本の読書が多かったのだが、新春第一弾に選んだのは、今年のNHK大河ドラマ『べらぼう』にちなんだ、鈴木俊幸氏の『蔦屋重三郎』(平凡社新書、2024年)だ。この本は、『べらぼう』の主人公・蔦屋重三郎(以…