本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

翻訳作業

校正が約4割終わる

『精神について』第二部の残りの部分の校正が終わり、きりがいいので、第二稿の訳者に送った。この本は4部構成で、残りは2部。ただし第三部の分量が多いので、第二部まででは、まだ全体の4割弱だ。 コルネイユのセリフの訳も見直し 今回校正した部分のなかに…

校正者はきらわれ者?

『精神について』の校正、きりのいいところまできたので、第二稿の担当者に送った。現在、章立てでいうと全体の約28%の進行状況で、ここまでで250頁(A5換算)あるので、本文全体では約900頁という計算になる。先週はアルバイトの有給を入れ、毎日朝から晩ま…

翻訳までの経緯④ーー 共訳者からの連絡

自分の「翻訳史」、ここからはごく簡単に。 私が古都の大学と最初に『精神について』の翻訳について話し合った頃は、まだ全体の三分の一程度しか翻訳していなかったので、生意気にも、「出版していただけるのは大変ありがたいのですが、まずは作品全体を翻訳…

翻訳までの経緯③ーー古都の大学と話し合い

『精神について』の校正そのものが忙しくなってきたので、自分の「翻訳史」を書くゆとりがあまりなくなってきた(笑)。まあ、乗りかかった船なので簡単にまとめてみる。 2005年の某学会大会での研究報告が終わり、翌年頃からようやく『精神について』の翻訳に…

翻訳までの経緯②ーー学会で研究報告をする

前回の続きを書いてみる。 さて、『精神論について』という作品に俄然興味がわいたというものの、すぐに翻訳に着手したわけではない。南山大学で開催された某学会の大会のあと、私は、次の大会で自分も研究報告してみようとおもいたった。この時の題材は当時…

翻訳までの経緯①ーーパリで原著に出会う

昨日はアルバイトが休みで、『精神について』(1758年刊)の校正がきりのいいところまですすんだので、この本の翻訳についてのこれまでの経緯を振り返ってみようとおもう。ただし一番最初から書くと約18年前にさかのぼることになるので、1回ではとても書ききれ…

懐かしいポーランド旅行の写真

現在、18世紀にポーランドが分割される前後の政治状況について書いた本(原文はフランス語)の自費出版を現在準備中だが、私は2010年にポーランドを訪問しており、そのときに撮った写真がなんとか使えないかと調べていたら、懐かしい写真がいろいろでてきた。…

アルバイト先に退職希望を伝える

今週、アルバイト先に退職希望を伝えた。時期をどうするか会社との微調整が残っているが、希望としては、今月いっぱいで退職を考えている。 新宿のアルバイト先に退職希望を伝えた そもそもの退職の動機は、2月に異動した新宿の職場の業務内容が細かいPC操作…

新しい翻訳校正を開始

今日は自宅で18世紀フランスの唯物論を代表する作家Hの作品の翻訳を校正した。私がこの作品の翻訳を始めたのは10年以上前になる。最後まで翻訳したのちそれを共同翻訳者に委ねていたのだが、その方の作業が終わったので、今度は訳稿をもう一度読み直して欲し…

ポーランド史関係の翻訳を終える

去年の11月に始めた分割期のポーランド史関係のテクストの翻訳が、ようやくほぼ完了した。今回は以前翻訳した同じ著者のテクストと合冊にし、前のテクストの訳文や註の見直しも同時に行ったので、テクストの分量のわりには、意外と時間がかかった。文字数で…

翻訳の初稿ができる

昨日、1772年に行なわれた第一次分割直後のポーランドの政情を記した作品の翻訳初稿があがり、今日からさっそく、その訳文の見直しをはじめた。また今回は、去年翻訳したもう一つの作品と合わせ、ポーランド史関係の2作品を小冊子にまとめたいと考えているの…

もうすぐ訳了

気がついたら、去年の11月にはじめたポーランド史関係の本の翻訳が、残りあと5頁半になっていた。1日に1頁訳すとして、あと約5日で訳了だ。今日もう少しがんばって残りをあと4頁くらいにして、明日でなんとか目鼻をつけたい。訳了しても、訳の見直しや解説を…

ポーランド関係の翻訳を進め、地図をつくる

11月から18世紀ポーランドの政治状況について書いた作品の翻訳を始めたのだが、今日は朝からその翻訳を進めた。小品でそんなに分量はないので(おそらく原稿用紙40枚~50枚程度)、なんとか1月末までには訳了したい。現在の進行状況は約20%程度といったところ…

自分の翻訳の見直しが終わる

9月の初めから取り組んでいた自分の翻訳原稿の見直しが、本日とりあえず終了した。途中でプリンター故障という予期せぬトラブルもあったが、プリンターがないと何もできないので、貯金をおろして急遽プリンターを買い換えた。この作品は原稿用紙約650枚の大…

虚辞のneの見落としに気づく

現在私が自分の翻訳を見直している作品は全16章で構成されており、今見直しているのはその第13章目。教育について論じている章だ。教育の問題について、たとえば同じ時代にルソーが『エミール』(1762年刊)を書いているが、ルソーの考えは学校での公教育を否…

自分の翻訳を再度校正

キケロの作品(『国家について』『法律について』『トゥスクルム荘対談集』)を読んだのをきっかけに、それを引用している自分の翻訳の見直しを始めた。私が翻訳しているのは、18世紀フランスの政治思想家の作品で、当時の政治や法律のあり方を論じており、そ…

翻訳作業が一段落

1月中旬からフランス18世紀の政治論の翻訳に取り組んでいたが、GWの時間をつかって、ようやくその作業が一段落した。 この作品は、18世紀のポーランドの政治改革をめぐる論議をテーマとするもので、この時代、ポーランドはロシア、プロイセン、オーストリア…

アマゾンから参考文献が届く

先日アマゾンに注文したフランスの思想家シモン=ニコラ=アンリ・ランゲ(1736年~94年)の著作『現在の北方問題、とりわけポーランドの問題についての政治的・哲学的考察』(1773年)がさっそく届いたので、その内容をパラパラと眺めている。当時のヨーロッパで…

ポーランド史関係の本が届く

ポーランド関係の本を翻訳するために、アマゾンに日本語で読めるポーランド史の本を注文したところ、さっそく届いた。1冊目は白木太一『近世ポーランド「共和国の再建 四年議会と五月三日憲法への道』(彩流社、2005年)、もう1冊は岡上理穂『中欧の不死鳥 ポ…

新しい翻訳に着手

遅まきながら、明けましておめでとうございます。本年も小ブログをよろしくお願いします。 さて、年末からシオドア・ドライザーの『アメリカの悲劇』を読んでいるのだが、これがまったくおもしろくない(笑)。全体の4分の1ほどまで読んだところで、さっぱり先…