本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

正月で毎日純邦楽のCDを聴く

正月なので、毎日とっかえひっかえ純邦楽のCDを聴いている(といっても、そんなに数はないのだが…)。

正月なので、毎日純邦楽のCDを聴いている

ジャンルはバラバラで、「謡曲」「常磐津」「長唄」「清元」「筝曲」と、特にどの分野というこだわりはなく音を流しているが、甲乙つけがたい感じだ。なかでも、『将門』『関の扉(せきのと)』『道成寺』は、詞章がとてもいい。昔の録音なので、唄っているのがそれぞれ名人と呼ばれた人たちばかりだということもあるが、部屋で流していると、おもわず口ずさみたくなってくる。

特に『将門』は、主人公が如月なので、好きで舞台も何度も観ているし、CDもよく聴く。「申し申し、光国様」の出だしとか「さすがの勇者もたじたじたじ」という争いの場面とか、調子がよい。初演は天保七年(1836年)の江戸・市村座。私のHNは、この常磐津からとっている。季節柄『関の扉』もいい。雪の中に季節はずれの墨染桜が咲いているという芝居だ。初演は天明四年(1784年)で、この年復興された江戸・桐座の顔見世狂言の大切(終幕)。物語は平安時代(小野小町の時代)という設定だが、それとはまったく関係なく京都・撞木町の廓の駆け引きの説明が挿入されていて笑える。歌舞伎のなかに廓の風俗がはめ込まれて観客を楽しませるというのは、当時さかんに行われていた趣向だ。

ただ謡曲(私がもっているのは『熊野(ゆや)』)だけは、不慣れなせいか歌詞カードを見ないと言葉が分かりにくい。日本の古典なのだから、もっと聴くようにしないといけないと反省。