Amazonに注文していた『L’Aigle blanc(白い鷲)』展の図録がとどいた。この展覧会は、2011年から12年にかけて、フランス・コンピエーニュの王宮美術館とポーランド・ワルシャワの王宮美術館で開催されたもので、テーマは、ポーランド最後の国王スタニスワフ・アウグスト(1733年~98年、在位1764年~95年、フランス風に読むとスタニスラス・オーギュスト)。彼の時代にポーランドは分割され、最終的に国家が消滅してしまうのだが、その激動の時代を示す史料とスタニスワフが収集した美術コレクションが展覧会及び図録の二つの柱。
こちらが、展覧会の主人公であるポーランド最後の国王スタニスワフ・アウグスト(スタニスワフ2世)。
彼は身分の低い貴族の出身で、若い頃ロシアの女帝エカチェリーナの愛人だったことがあり、傀儡政権の王として都合がよいとして国王に選出されたのだが、即位後、内乱、列強の干渉と国土分割が続き、最終的に廃位されてポーランド王国は消滅した。
これは、ポーランドを分割するエカチェリーナ2世(ロシア)、マリア・テレジア(オーストリア)、フリードリヒ2世(プロイセン)を描いた18世紀当時の風刺画。
ポーランドの危機の時代、反国王派の貴族有志はバール連盟という政治・軍事グループに結集して反乱を起こし、同時にフランスに特使を派遣してルソーらに政治改革案作成を依頼した。こちらは、それに応じたルソーの『ポーランド統治論』手書き原稿の冒頭部分。
現在翻訳・校正中の『法律制定について』(仮題)という作品が手を離れたら、次は『ポーランド政治について』(仮題)という作品を翻訳したいので、この『白い鷲』は、そのための貴重な資料となりそうだ。
なお、コンピエーニュの王宮美術館で開催された展覧会の様子は、↓で見ることができる。
Amazonに注文していた『L’Aigle blanc(白い鷲)』展の図録がとどいた。この展覧会は、2011年から12年にかけて、フランス・コンピエーニュの王宮美術館とポーランド・ワルシャワの王宮美術館で開催されたもので、テーマは、ポーランド最後の国王スタニスワフ・アウグスト(1733年~98年、在位1764年~95年、フランス風に読むとスタニスラス・オーギュスト)。彼の時代にポーランドは分割され、最終的に国家が消滅してしまうのだが、その激動の時代を示す史料とスタニスワフが収集した美術コレクションが展覧会及び図録の二つの柱。
こちらが、展覧会の主人公であるポーランド最後の国王スタニスワフ・アウグスト(スタニスワフ2世)。彼は若い頃ロシアの女帝エカチェリーナの愛人だったことがあり、傀儡政権の王として都合がよいとして国王に選出されたのだが、即位後、内乱、列強の干渉と国土分割が続き、最終的に廃位されてポーランド王国は消滅した。
これは、ポーランドを分割するエカチェリーナ2世(ロシア)、マリア・テレジア(オーストリア)、フリードリヒ2世(プロイセン)を描いた18世紀当時の風刺画。
ポーランドの危機の時代、反国王派の貴族有志はバール連盟という政治・軍事グループに結集して反乱を起こし、同時にフランスに特使を派遣してルソーらに政治改革案作成を依頼した。こちらは、それに応じたルソーの『ポーランド統治論』手書き原稿の冒頭部分。
現在翻訳・校正中の『法律制定について』という作品が手を離れたら、次はマブリの『ポーランド政治について』という作品を翻訳したいので、この『白い鷲』は、そのための貴重な資料となりそうだ。
なお、コンピエーニュの王宮美術館で開催された展覧会の様子は、↓で見ることができる。
https://jjsimonot.fr/projects/laigle-blanc/