本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

妹と鎌倉を散策①ーーまずは文学者の家を訪ねる

8日は、妹と一緒に鎌倉を散策した。

妹は山形県に住んでいるのだが、横浜に嫁いだ次女(私の姪)が孫を出産したので、孫の顔を見に横浜に来て、ついでにちょっと足を伸ばして鎌倉を見物したいと希望を伝えてきた。当日は午後2時に、まずは北鎌倉駅前で待ち合わせ。

北鎌倉駅前で妹と待ち合わせ

この日は時間が限られていたのだが、ありきたりの観光地めぐりではつまらないので、北鎌倉駅からまっすぐフランス文学者故S澤氏のお宅を訪問することにした。

北鎌倉の静かな住宅地の奥にあるS澤邸

S澤氏は、私の18世紀研究や翻訳の恩師であり、間もなく刊行される『精神について』の翻訳を始めたときにいろいろ相談したN沢先生の旧制高校と大学時代からの友人で、大学卒業後、他の友人たちを誘って同人誌を刊行したこともある仲。

リビングも独特の雰囲気

S澤氏の書斎は、1987年に亡くなったときの状態のまま本や愛用の品を保存してあり、N沢先生の本も2冊置いてある。妹にはそのあたりを説明したが、家の雰囲気だけでなく、未亡人の気さくであたたかいもてなしにも感激したようだ。

時間が止まったかのようなS澤氏の書斎

さてS澤邸を訪問した後は、すぐそばの明月院(アジサイ寺)を見物したかったのだが、あまりの混雑に断念。まっすぐ鎌倉方面に進んだ。