本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

梅雨空のなかの関西旅行⑤ーー親しい人たちに訳書をわたす

今回は寄り道が多かったので、3時過ぎにようやく学会大会の会場である大学のキャンパスに着いた。

学会会場の大学キャンパス

この大学に来たのは今回がはじめてで、しかもキャンパスがとても広かったので、どこで学会をやっているのか会場を探すのにかなり戸惑った。

広いキャンパスを迷いながら学会会場に到着

迷ったあげく、10分ほどでなんとか学会会場の法文経講義棟に到着。

シンポジウムを聴講

到着すると、去年亡くなったアダム・スミス研究の第一人者M先生の追悼シンポジウム「甦る『ある精神の軌跡』――社会思想史の道」をすでに開催中で、会場は大盛況だった。

シンポジウムのあとはレクチャー・コンサート

シンポジウムのあとは、会場を南部陽一郎ホールに移して、レクチャー・コンサートが開かれた。このコンサートは学会の大きな特徴の一つで、いろいろな講演を聴いて学問を頭でとらえるだけでなく、身体(耳)をとおして学問を実感するという目的で、毎年、さまざまな趣向で行われ、学会参加の楽しみの一つになっている。今回は「近世筝曲における東西接触ミッシングリンク」という講義と筝や合唱の生演奏があった。演奏では、八橋検校作と伝えられる『八段』とキリスト教の聖歌を同時に演奏して双方が協和することを確認するという想像したこともない試みがハイライトになった。

コンサートのあとはなごやかに懇親会

コンサート後はホールの横で懇親会。まずは名古屋大学名誉教授Aさんの発声で乾杯。懇親会では、親しくしている研究者に、刷り上がったばかりの訳書『精神について』をわたすことができて、ともかく目的達成。