本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

翻訳の表記の統一について、問い合わせ

今日は、『精神について』のなかのさまざまな表記の不統一をどうするかということについて、古都の大学の担当者から問い合わせがあった。

たとえば、「アキレス、アキレウス」「アポロ、アポロン」「ヴィーナス、ビーナス」「ヴェルサイユ、ベルサイユ」「オリンポス、オリュンポス」などだ。

二人で翻訳すると表記の統一も難しい

これらの表記については、私なりの考えもあるのだが、『精神について』の翻訳は共訳なので、ともかく相手があり相手にも相手の考えがあること、現段階で相手との意見のすり合わせが困難なこと(二人の考え方が違う場合、どちらを採用するか判断する人間がいない)、だいいち、翻訳の文体そのものがほとんど共訳相手の文体になっていて私の文体とはかなり違うので、表記にだけ私の考えを主張しても仕方がないーー等を考え、共訳者と大学担当者の双方に、共訳者へ一任と回答した。

それによって出版への作業がスムーズに進み、本が無事出版されるのであればよしとしようとおもっている。