本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

囲碁天才棋士のあこがれの女優

本日から鈴木弘之さんの新作写真展『山』が始まり、それを拝見するために、夕方、会場となっている南青山のKシノジュンコさんのブティックに行ってきた。

作品を拝見してから、鈴木さんの配偶者であるファッション・デザイナーの Kシノさんにご挨拶。きけばKシノさん、最近囲碁に凝っているということで、オープニングには棋士の藤澤一就八段(右)が顔を出していた。

藤澤一就八段に会って大感激

私は、何をかくそう、一就八段の実父・故藤沢秀行名誉棋聖の大ファンで、囲碁が上手になるようにとかつて藤沢棋聖棋譜をなんどもならべたことがある。このため、実子・藤澤一就八段をご紹介いただいて大感激。藤沢名誉棋聖は、昭和を代表する天才的棋士であると同時に賭け事が大好きで、億単位の借金をつくるなど、破天荒の人生をおくったことでも有名。今日は一就八段から、そのための家庭での苦労話の一端もうかがうことができた。

藤沢名誉棋聖のあこがれの女優

その話が一段落して、Kシノさんと、「私はE波杏子さんとも囲碁をしようと約束してたんですよ」と話をしていたら、一就八段が割って入り、「実は、父はE波さんの大ファンでした」と、これまで誰からも聞いたことがないエピソードが披露され、ちょっと驚いた。しかし意外なようでも、大映時代のE波さんは女賭博師シリーズで一世を風靡していたので、賭博好きの藤沢名誉棋聖は、そのイメージからE波さんをとても気に入っていたということには必然性がある。最初不思議なつながりだと思ったが、一就八段の説明をきいて納得した。
その後も話がはずみ、Kシノさんとは、「今度ぜひ対局しましょう」と約束して、ブティックを辞去した。