本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

センスがいい水道橋の広東料理店<粤港美食>

昨日は水道橋の画廊に写真展を観に行き、その帰りに、画廊の近くの中華料理店<粤港美食>にふらっと入ってみたが、これが大正解のとてもおいしい店だった。<粤(えつ)>というのは広東のことで、手ごろな価格で本場の料理が味わえるためだろう、店内は中国人の客も目立った。

まず1品目として注文したのは牛肉とブロッコリーの炒め物。

ブロッコリー

料理の名前は<牛肉とブロッコリー>だが、ご覧のように、ブロッコリーは炒めた牛肉のまわりに添え物としてぐるりと配してあるだけだ。しかしこのため、一緒に食べると口の中ではじめて濃厚な味付けの牛肉とシンプルなブロッコリーという2種の味が混じり合う。単純だがなかなか見ないおもしろい工夫だ。盛りつけと合わせ、とてもセンスがいい。

インディカ米を使った土鍋も美味

2品目は椎茸と鶏の土鍋料理。これはたぶん、注文してから炊いたのだとおもう。このため少し時間がかかったが、出来上がった料理を店員が目の前で食べやすいようにまぜてくれた。鍋というので、つゆっぽい雑炊のような料理を想像していたのだが、出てきたのはむしろドライな料理だった。米はインディカ米で、もともとパサパサした米に少し焦げ目がついた味は絶妙。ただし食べきれずに半分残したら、「残りはお持ち帰りください」と、パックにつめてくれた。

その残りのご飯で今朝チャーハンをつくったら、これまたおいしかった。

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