本と植物と日常

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新宿のオイスターバーに行く(オイスターバー雑感)

アルバイト先の同僚Sさんが、再就職を決めて4月に退社することになり、26日、新宿のオイスターバー<オストレア新宿三丁目店>でささやかなお別れ会を開いた。

この店を選んだのは私だが、2月の尾道旅行で牡蠣料理の店に行って以来、オイスターバーとはいったいどのようなレストランなのかが気になり、それを確認するためにこの店を選んだというようなところがある。店の紹介や感想の前に、今回はそのあたりのことを少し書いてみようとおもう。

さてネットで調べてみると、牡蠣料理店はヨーロッパで古い歴史をもっており、生魚は食べないが、牡蠣だけは昔から生でよく食べていたという。そしてこうした生牡蠣を中心に提供する料理店が進化して<オイスターバー>というコンセプトができあがったらしい。またこの名称には<バー>という言葉が入っており、レストランというよりは<飲み屋><居酒屋>というのが本来のかたちということになるだろう。したがってその眼目は、あくまでも新鮮な牡蠣を美味しく安全に食べられるという点にあり、牡蠣の調理法や他の食材は、あくまでも副次的な産物ということになる。

こんなことをなぜわざわざ書くかといえば、冒頭にあげた尾道の料理店は、牡蠣は新鮮でおいしかったのだが、他の料理は何かマニュアルがあってそのとおりに調理したという感じで、<料理>を食べている感じがしなかったからだ。しかし、牡蠣以外の料理は副次的なものと考えれば、そうした店のあり方も理解できなくもない。要は、オイスターバーに生牡蠣以外のおいしいものを期待してはいけないということなのだろうか。

そこでふと考えると、そもそも<生牡蠣盛り合わせ>は料理といえるのかということになるのだが、それは、<刺身盛り合わせ>は料理なのかという疑問と共通するだろう。そして日本人が普通<刺身盛り合わせ>を注文する際、それで注文が終わりということではなく、そのあとにいろいろな<料理>を食べる(注文する)ということを前提としているとおもう。とここまできて、<牡蠣盛り合わせ>以外になんの工夫もない店に感じた不満の正体がみえてきた。私は、<生牡蠣盛り合わせ>を皮切りにして、いろいろな料理を食べてみたかったのだ。だから、<生牡蠣盛り合わせ>以外に売りがない店は、<レストラン>だと感じられなかったのだ。

店の入り口に並べられた全国の牡蠣

前置きはこのくらいにして<オストレア新宿三丁目店>に話を戻そう。

お店に入ると、まず全国各地の新鮮な牡蠣が出迎え。店のこだわりが視覚的に実感できる。

オストレアの生牡蠣盛り合わせ

われわれがとおされたのは2階のテーブル席で、口開けは、ともかく生牡蠣盛り合わせ。

飲み物はシャブリを1本

飲み物はシャブリを1本。料理は、牡蠣グラタン、サラダ、アヒージョなどを追加したが、それぞれきちんと調理されていた(ワインの注ぎ方にも、客に手酌で継がせるのではなく、画像のように店のスタッフが注ぐというこだわりがあった)。

要は、寿司屋にも回転ずしときちんとした寿司職人のいる店があるように、オイスターバーにもランクがあって、ただ牡蠣を出すだけの店とこだわりのある店があって、きちんとした店に行けば<レストラン>として十分楽しめるということだろう。

主客のSさんには、この店を選んだことでとても喜んでいただけた。

https://ostrea.jp/shinjuku3