本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

神戸・西宮から倉敷をまわる旅⑫ーー大原美術館の企画展を鑑賞

午後1時、いよいよ大原美術館の企画展『ノスタルジア、何処へ』の内覧会スタートだ。

こちらが大原美術館

こちらが重厚な大原美術館の外観。美術館の前で、この美術館を何度も訪問しているという知り合いに会い、館内をいろいろ案内してもらった。

ようやく入館

ようやく入館。

ロビーには大勢の来館者

ロビーには大勢の来館者。

この日は内覧会なので、関係者の挨拶や森村氏のレクチャーがあった

この日は特別に、今回の企画展を構成した森村泰昌氏のレクチャーがあった。

森村氏は、誰もが知っている何かのシーンや人物に扮したセルフポートレイトで有名な写真家・アーチスト。今回は、<美術×文学><美術×音楽><美術×美術>の3コンセプトで、大原美術館の本館、別館・有隣荘、小島虎次郎記念館の三カ所の会場を使い、それぞれのコンセプトを追求したと解説があった。

本館の展示は、大原美術館が所蔵している作品から森村氏が25点を選び、それぞれの作品に合わせて森村氏が選んだ25の詩歌をスマホのイヤホンをとおして聴けるようにした試みで、題して「まなざしが、ことばに、こだまする」。来場者は、熱心に絵画と言葉のコラボを楽しんでいた。

本館の展示を鑑賞して、有隣荘に移動

本館の企画を鑑賞後、友人の作品が展示されている有隣荘に移動。

今回の企画展の第二会場、有隣荘

こちらが大原美術館の別館・有隣荘の入り口。この建物は、もともと美術館の創立者である大原家の別邸や迎賓館として建てられたもの。唐三彩のような色の特製の瓦が目立つ。通常は非公開で、一年に数回、特別企画のときのみ公開される。

有隣荘での今回の展示は、今年が万博イヤーということで、1970年の大阪万博を意識したもの。大原美術館創立者・大原家はクラレクラボウの創業者でもあり、大阪万博では「せんい館」の企画に深く関わった。そこで、せんい館で流されていた音楽や大阪万博では実現できずに終わった音楽を、それを模したかたちで再現し、合わせて、せんい館で展示されていた友人の作品とその作品に扮した森村氏のセルフポートレイトを展示するという複雑な試み。題して「あやとり、赤い糸」。

なお館内は撮影禁止だが、友人の作品が展示されているため、今回は大原美術館の特別の許可を得て撮影。

庭の植え込みも見事

有隣荘は、庭の植え込みも見事。大原美術館本館は、ちょうど松の大木の陰になっている。

ようやく、友人の作品と対面

ようやく友人の作品と対面。この作品は、ベルギーのシュルレアリストルネ・マグリットの絵画を意識し、それを立体化している。皇族などを泊めていたという格式高い日本間と不思議なコントラストだ。

森村氏のセルフポートレイト作品

こちらは、今回の展覧会の企画者である森村泰昌氏が友人の作品に扮して撮影したセルフ・ポートレイト作品『M式・マグリットの男』。掛け軸に表装され、有隣荘2階の床の間に飾ってあった。友人の作品はもともと複数制作され、<繊維>を意識して、レーザー光線をつかって作品と作品のあいだをあやとりのようにつないでいたのだが、この森村氏の作品の展示方法はそれを模している。また、作品の下にあるのはスピーカーで、ここからささやき声のような音楽が流れるのも、大阪万博せいん館の展示方法を意識している。ちなみに、大阪万博せんい館の音楽を作曲したのは湯浅譲二氏。

有隣荘の展示をじっくり観たあと、有隣荘の隣にある小島虎次郎記念館での第三の企画展示「何処から、いずこへ」を鑑賞して、大原美術館を辞した。

www.ohara.or.jp

特急やくもで岡山に向かう

用件が全部済み、このあとは何もすることがないので帰宅するのみ。旅行の記念に倉敷駅から特急やくもに乗り、岡山駅に向かった。

岡山駅で在来線から新幹線に乗り換え

岡山駅で在来線から新幹線に乗り換えるあいだに、駅弁や土産物などを調達。

「おかやま旅弁」

こちらが新幹線で食べた「おかやま旅弁」。ちゃんとママカリと吉備団子が入っていた(笑)。

午後7時過ぎにようやく新横浜駅に到着。

午後7時過ぎにようやく新横浜駅に着いた。充実した旅だったが、あちらこちら移動したので、さすがにちょっと疲れた。