本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

神戸・西宮から倉敷をまわる旅⑤ーー西宮の大学で翻訳の批評会

4日の午後はいよいよK西学院大学の某研究会の例会だ。今回の例会は二部構成で、第一部で私が昨年翻訳出版した『精神について』の合評会がある。第二部は、別のフランス思想研究者の報告とそれについての意見交換。私の翻訳の合評会はこれで二度目だが、それだけ作品が評価されているということでありがたい。

阪急電車で西宮に向かった

12時半過ぎ、阪急電車で三宮からK西学院大学のキャンパスがある甲東園に移動した。

西宮の大学キャンパス

こちらがK西学院大学上ヶ原キャンパス正門。私は学会でいろいろな大学を訪問しているが、K西学院大学に来るのはこれが初めて。

ヴォリーズ設計の時計台

大学構内に入ると、正面のヴォーリズ設計の時計台(旧図書館)まず目に飛び込んできた。この時計台は国の登録有形文化財で、ともかくかっこいい!

大学構内の景観は美しいの一言に尽きる

大学の建物はスパニッシュ・ミッション様式で統一されていて、植え込みと合わせ、その景観は美しいの一言に尽きる。時計台の左手は経済学部。

こちらが会場の建物

今回の研究会は、このシックな建物の4階で開催された。

合評会はこの会議室で開催された

こちらは合評会の会場となった会議室。正面で資料を確認しているのは、今回の研究会のコーディネーターHさん(専門はドイツ社会・経済思想史)。テーブルの上の本は私が翻訳した『精神について』。『精神について』が、一見その内容と無縁におもえる経済学史研究者の関心を呼ぶのがなぜかというと、「人間の行動を決定するのは欲望と快楽だ」という著者の主張が、人間を中心とする経済学への道を切り開いたため。

午後1時半からはじまった第一部では、Kさん(名城大学)が、『精神について』の概要や意義を報告したうえで、翻訳に対する質問があり、私と共訳者(大阪商業大学)が質問に回答した。その後、フロアの出席者からもさまざまな質問があり、同じく私と共訳者が回答した。第二部は、アダム・スミスの『国富論』のフランスでの受容についての報告と、それに対するコメンテーターの見解報告。第二部もフロアの出席者を交えた自由な質疑応答となり盛り上がった。

「ああでもない、こうでもない」

約4時間の研究会のあとは、場所を大学に近い今昔庵という和食店に移して、「ああでもない、こうでもない」と、みんなでフリートーク

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参加者ともすっかり意気投合


なかでも今回の参加者Hさん(大阪公立大学研究員)とは、すっかり意気投合。Hさんの研究対象は「転向」。転向について私は門外漢だが、17・18世紀フランスの再改宗者(カトリックプロテスタントカトリック)について話し、かなりつっこんだ議論になった。

あっという間に時間が過ぎた

ということで、8時過ぎまで、みんな時間を忘れて話をした。