先日から松虫を飼っている。童謡に松虫はチンチロリンと鳴くとあるので、ほんとうにチンチロリンと鳴くのか知りたくて、ネットで雄雌4ペアを購入して飼育を始めた。

餌は、葛の葉を好むというので、近くの荒れ地で葛の葉を採ってきて、それにレタスの切れ端やキウリの切れ端をまぜて与えている。
もっと小さな昆虫かと想像していたら、鈴虫よりも一回り大きく、かつ動きも活発だ。色も、ご覧のように薄い褐色。鈴虫は臆病でいつも物陰に隠れているが、松虫はあまり隠れない。それどころか、飼育ケースの上の方まで這い上って止まっている。餌を替えるために飼育ケースの蓋を開けると、外に飛び出してきたりもする。

イネ科植物の茎に卵を産みつけるというので、ケースの端にイネ科植物を刺した。4ペアいるので、半分くらいを庭に放して野生化させたい気もするのだが、寓居の庭にはイネ科植物がないので、放しても産卵できない。また庭以外の公園などにも、意外とイネ科植物は少ない。野生の松虫の数が減少しているというのは、こうしたことも影響しているのだろう。
家での飼育も、鈴虫よりもやや難しい気がする。
かんじんの鳴き方だが、聴き方によってはたしかに「チンチロリン」だが、いつもそんなにうまくは鳴いてくれない。単に「チリリリリ」と鳴いたり、いじけて「チンチクリン」と鳴いたりしている<笑>。