本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

フィリピンパブを舞台にした芝居を観る

友人から芝居に出ているので観に来て欲しいという連絡をもらい、昨日、中野ザ・ポケットに『バハラナ3』(原作・脚本=倉科遼、脚本・演出=荒木太朗)という芝居を観に行ってきた。フィリピンパブを舞台にした人情コメディーで、これが3作目という。

フィリピンパブを舞台にした『バハラナ3』

原作・脚本の倉科遼氏は<夜漫画の帝王>という異名をもつそうで、水商売を舞台にした漫画の原作を多数書いている。当然、フィリピンパブのことも、そこに出入りする客の心理もよく知っており、『バハラナ3』には、虚構ではなく、具体的なエピソードが多くちりばめられているのだろう。

物語は、石川(奥野裕介)、小林(大橋篤)というサラリーマンが上野のフィリピンパブに遊びに行くところから始まる。パブには何人かの常連客がいて、それぞれ誰にも言えないがパブに来ざるをえない理由を抱えている。芝居は、そうした一人一人悩みを明らかにしていくというかたちで展開する。SEXとか愛とかがからむ、人間だれしもがもつ複雑な問題だ。また私はどうしても男目線で芝居を観てしまったのだが、パブで働くフィリピン国籍の女性たちも、それぞれ複雑な事情を抱えて水商売の仕事をしているのだろう。

明るい笑いにつつんではあるが、人間の本音にかかわるテーマを取り上げているので、一見、単純で平板なドラマにみえて、芝居の中というより外に広がりをもっている。芝居が終わった帰り道、いろいろ考えさせられた。

『バハラナ3』の舞台セット

こちらはその舞台セット。場面転換はなく、パブの外のできごともこのセットを暗くして演じていた。

https://f-hand.co.jp/bahalana3/