本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

翻訳書の批評会で大阪に行く③ーー心斎橋の隠れ家和食店を訪問

19日の夜は、去年6月に『精神について』の出版を祝ってくれた友人が、今度は合評会開催を祝ってくれるというので、心斎橋筋商店街の中尾書店という古書店の前で待ち合わせ。店内の本が気になったが、時間がなくて店内を見れなかったのはちょっと残念だった。

心斎橋筋商店街古書店

ともかく、夕方なので、平日ながら商店街はとてもにぎわっていた。

心斎橋のハンズでレポート用紙を購入

昼にあわてて自宅を出発し、自宅からノートをもってこなかったことに気づいたので、友人に案内してもらい、心斎橋ハンズの文具売り場でレポート用紙を購入。このレポート用紙は、翌日とても役に立った。

目指す店が入っているビルは、昭和の路地裏の雰囲気

緊急の買い物がすんで、いよいよ友人お勧めの和食の店<隠 鳥魚>(大阪市中央区東心斎橋 2-1-13)で夕食だ。この店は、心斎橋のはずれの日宝ジャンボビルに入居しているのだが、ビルのなかはご覧のように昭和の路地裏の雰囲気。で、店はというと、看板ものれんもなく、きょろきょろ見回しても、どこにあるのかさっぱり分からない。しまいに、「たぶん、これだ」と、シャッターが降りているとある店のインターホンを押して名乗ると、店の人が出てきて、「お待ちしてました。さあどうぞ」と中に入れてくれた。ここはほんとの<隠れ家飲食店>だった。

最初に出てきた先付は、味も器も凝っていた

予約していない通りがかりの人は絶対に入ってこれない仕組みなので、店のなかはとても静か。掘りごたつ式の半個室の席に案内されると、すぐに先付が出てきた。料理も器もとても凝っている。最初の飲み物はビールにしたが、そのあとは、せっかくの機会なので、「さか松」「酒呑童子」(立春朝搾り)という関西の酒にした。

先付、お造りが下がると、七輪が運ばれてきた

料理は、先付、お造りと続いて、それを片づけると、店の人が小さな七輪を運んできた。ここまでとてもおいしかったので、次の料理も期待大。

干物を自分で焼いて食べるという趣向

出てきたのは干物盛り合わせで、これを自分でテーブルで焼いて、焼き立てを食べるというのが店の趣向。手前がたぶん鱧。その奥は蛍烏賊。素材をよく選んであって、鱧も蛍烏賊もとてもおいしかった。

干物のあとはミニしゃぶしゃぶ

七輪が下がると、次はミニしゃぶしゃぶ。干物もしゃぶしゃぶも日本酒によく合う。うまく考えられた献立だ。

お肉もでてきました

しゃぶしゃぶの後は焼き肉。ここまですべて小皿料理だが、品数が多いので、けっこうお腹がいっぱいになった。

料理の締めは、さっぱりした塩味のアイスクリーム

締めはアイスクリーム。友人と、「柚子味かな、抹茶かな」と話して待っていたら、予想に反して薄い塩味だった。でもそのシンプルさが、この日の料理にはとても合っていた。

次の日にそなえて、早めに梅田に戻った

食い倒れの町・大阪の味と趣向にすっかり満足し、次の日の合評会にそなえて、早めに梅田に戻った。