南アフリカに自生するヒガンバナ科植物キルタンサス・スピラリス(Cyrtanthus spiralis)が元気に育っている。
この植物の自生地は、ポート・エリザベスに近い東南ケープ。インド洋を南下する暖流モザンビーク海流の影響を受ける地域で、亜熱帯気候で一年中弱い雨が降る。冬は西のケープ地方より暖かく、夏は北のクワズール・ナタール州やレソトよりも冷涼である。
スピラリスの種小名は<螺旋形の>という意味で、その名のとおり、リボンのように細い葉がくるくると渦を巻いている。
キルタンサス属のなかでは小型で、夏に開花し、冬には葉が枯れて休眠するとのことだが、わが家のスピラリスは一度も咲いたことがない。それでも株そのものは元気で、写真のとおり子球ができている。