本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

キルタンサスを室内にとりこむ

本日は、キルタンサス(Cyrtanthus)の鉢植えを室内に移動させた。

キルタンサスは南アフリカに自生するヒガンバナ科の球根植物。名前は曲がった花という意味で、キルタンサスのなかでも早くから知られた「マッケニイ」が筒状の曲がった花をしていることからきた名称だ。キルタンサスのなかには、ラッパ状の花をつけるタイプも多い。花の形は変異に富んでいるというべきなのだろう。

室内にとりこんだキルタンサスたち

自生地は割と広いが、大半は南アフリカの東部に自生している。

南アフリカは海流の関係で西部と東部では気候がまったく違い、南極からのベンゲラ海流(寒流)が沿岸を流れる西部は、秋から冬にかけて雨が降り、冬と夏の寒暖差も大きい。これに対して東部は、インド洋からのアガラス海流(暖流)が南下してくるため比較的温暖で、春から夏にかけて雨が降る地域が多い。

このためケーブバルブと呼ばれる南アフリカに自生している球根植物は、西部と東部でまったく違う育て方をしなくてはならないのだが、キルタンサスは上に書いたように東部に自生しているので、寒さ対策と雨季と乾季のメリハリをつけるため室内にとりこむことにした。このあたり、育て方は手探りだ。ちなみに、同じくヒガンバナ科のクリヴィア(君子蘭)もキルタンサスと自生地が近いので、基本的には同じような栽培方法が良いとおもわれる。

春先に開花するマッケニイは戸外で管理

ただキルタンサスのなかでも最初にあげたマッケニイは、他のキルタンサスと違い秋から冬にかけて生長し、春先に花をつけるようなので、とりあえず戸外に出したままにして様子を見ている。