本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

親しくしていた女優の墓参りで下田に行く

昨日は2018年(平成30年)10月27日に亡くなった女優Eさんの命日。伊豆の下田八幡宮内にあるEさんの墓にお参りに行ってきた。

Eさんは1942年(昭和17年)生まれ。私とちょうど一回り歳が違う。かつては大映の看板女優で、一番忙しかったときは、一年に7回シリーズ物の作品に出演していた。また、大映倒産後はフリーで映画やTVで活躍していた。世界が違うというか、普通にはとても知り合うことができないような人なのだが、たまたま知人をとおしてEさんと知り合った。ただし、特に親しくなったのは最後の10年ほど。取り巻きを嫌っていたし友達も少なかったEさんと、一緒に芝居やコンサートに行ったり、家が近かったのでたびたび食事や買い物もした。

大映の看板女優だったEさん

そんな私が最初に下田八幡宮を訪問したのは2018年の春(たぶん4月)。

この時Eさんから、母のお墓参りに行きたいけど、一人で行くのも大勢で行くのもいやなので一緒に行って欲しいと頼まれ、下田に同行した。この時点でEさんはとても元気で、まだまだ仕事をするとはりきっており、夏に京都でNHKのBSドラマの撮影をしたりしていた。東京に戻ってからも引き続きいろいろな仕事をこなし、まだまだ頑張りたいとジムに行って運動をし過ぎたのが命取りになった。ジムから戻って数日後、呼吸困難になって入院し、そのまま数日で息を引き取ったのだ。

下田八幡宮にひっそり眠っている

大げさな葬儀はして欲しくないというのがEさんの意志で、10人ほどでうちうちで葬儀をしたのだが、まさか春にEさんと一緒に行った下田の墓所に、その年のうちに今度は納骨に行くとは、まったくおもっていなかった。

親しくしていただいた縁があるので、可能なかぎり墓参を続けたい。