本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

野生のラッキョウが開花

原種のラッキョウが咲き出した。園芸店でミヤマスズフリラッキョウの名前で売られていたのを買い求めて育てているのだが、野生のラッキョウの分類は非常に微妙で、正式な名称はどうもよく分からない。ネットで見ると、イトラッキョウ(Allium virgunclae)に近いようだ。いわゆるラッキョウ(Allium chinense)とは異なる、草丈15cmほどのミニ・サイズの植物だ。

ラッキョウを含むネギ属(Allium)は大きなグループで、ネギ、ニンニク、ニラなど食用になるものも多い。また根元や球根に刺激臭があるものが多く、それが人間の食欲を刺激するわけだが、植物からすると、動物に食べられるのを防ぐための自衛手段ではないかという気がする。

実は、ラッキョウだけでなくネギ属の分類そのものが難しく、ユリ科、ネギ科などいろいろ変更されたが、最近はヒガンバナ科のなかのネギ亜科ということになっているらしい。ヒガンバナ科の植物の大半は1本の花茎の頂点に集合花(いわゆるネギボウズ)をつける。このイトラッキョウ?もその例外ではない。

ピンクの小さな花が風に揺れてかわいらしい。

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