本と植物と日常

本を読んだり、訳したり、植物に水をやったりの日々…。

親しい人の墓参りで下田に行く

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一昨年亡くなった女優Eさんの墓参りで下田を訪問


昨日は、一昨年の10月27日に亡くなった女優Eさんの墓参りで下田に行ってきた。

知人を介してEさんを知ったのはかなり前だが、先方が女優ということもあり、顔見知りという以上に距離を縮めることを、私はずっと避けてきた。それがあるとき、「女優というのはいったいどういうことを考えて生きているのだろう」かと興味がわいて知人とともに彼女の自宅を訪問させていただき、それからは、ともに世田谷区に住んでいて互いの自宅が近いということもあり、親しくつき合わせていただいた。芝居やコンサートにもしばしば同行し、それが済むと一緒に食事をするということが重なり、親密度が増した。最後の数年は、免許を返上した彼女のために身の回りの細かな買い物をして、そのあと彼女の家で食事をするというのがお決まりコースのようになっていた。

下田のお墓も、一昨年のGWに母の墓参りをしたいという彼女の希望に合わせて二人だけで訪問し、「来年もまた来ようね」と約束していたのだが、それが彼女自身の納骨のために再来訪するようになるとは、まったく考えていなかった。

さて一昨年の秋は、彼女も私も仕事で忙しく、それが一段落したらまたゆっくり会おうねと約束したのが最後になった。ラジオドラマの収録を終えた彼女は、これからまたがんばらなくてはとジムに行ってトレーニングし、結果的にはそれが負担になって収録後1週間もたたないうちに急逝した。

最後の数年間は、女優とファンというような感じではなくほんとうに親密な付き合いだったので、Eさんが亡くなって、本音で話ができる人間がほんとうに少なくなってしまった。